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プロイトス()は、ギリシア神話の人物で、ティーリュンスの王である。アルゴス王アバースとマンティネウスの娘アグライアーの子で、アクリシオスと双子の兄弟。 リュキア王イオバテースあるいはアムピナクスの娘〔アポロドーロス、2巻2・1。〕アンテイア〔『イーリアス』6巻。アポロドーロス、2巻2・1。〕、あるいはステネボイアとの間に〔エウリーピデース『ステネボイア』古伝概概。アポロドーロス、2巻2・1。ヒュギーヌス、57、243。〕、リューシッペー、イーピノエー、イーピアナッサ、メガペンテースをもうけた〔アポロドーロス、2巻2・2。〕。ステネボイアはアペイダースの娘ともいわれる〔アポロドーロス、3巻9・1。〕。またプロイトスの娘はエレゲー、ケライネーともいわれる〔アイリアノス『ギリシア奇談集』3巻42。〕。 == 神話 == ===アクリシオスとの対立=== プロイトスとアクリシオスは生まれる前から母の胎内で争い、成長すると王位をめぐって戦った〔。一説にこの戦いはプロイトスがアクリシオスの娘ダナエーを穢したことが原因であるという〔アポロドーロス、2巻4・1。〕。しかしプロイトスは敗れてアルゴスを追放され、リュキア王イオバテースのもとに身を寄せ、イオバテースの娘と結婚した。プロイトスはイオバテースのリュキア軍とともにアルゴスに帰還してティーリュンスを得、キュクロープスたちが城壁を築いた〔アポロドーロス、2巻2・1~2・2。〕。 パウサニアスによれば、プロイトスとアクリシオスの戦争は勝敗がつかなかったため〔パウサニアス、2巻25・7。〕、両者は土地を分け合い、アクリシオスはアルゴスを、プロイトスはティーリュンス、ミデア、ヘライオン〔パウサニアス、2巻16・2。〕、あるいはさらにコリントスを支配した〔パウサニアス、2巻4・2。〕。またこの戦いで楯が発明されたという〔アポロドーロス、2巻2・2。パウサニアス、2巻25・7。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロイトス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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