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プロダクト・プレイスメント(Product Placement)とは、広告手法の一つで映画やテレビドラマの劇中において、役者の小道具として、または背景として実在する企業名・商品名(商標)を表示させる手法のことを指す。 現在はCMスキップなどの流行により、テレビ番組だけでなくCMの効力そのものが急降下しているため、新たな宣伝手段として日本でもようやく活発化し始めた。略してP.P.(もしくはPP)とも。 なお、劇中の犯罪者や嫌われ者の悪者が使用している場合〔2008-2009年の3部作映画『20世紀少年』では忍者ハットリくんやナショナルキッドのお面を着用した登場人物がいたが、少なくとも2010年に発売されたフィギュアに関しては権利面の問題はクリアしているという。 (『20世紀少年』1/6スケールフィギュア ともだち - ホットトイズジャパン)〕は、逆効果にもなりえる。 これを意図的に行うものは「アンチ・プロダクト・プレイスメント」と呼ばれる〔マーケティングの流行りは「アンチ・プロダクト・プレイスメント」へ - スラッシュドット・ジャパン〕〔ニュース報道などでも同様の現象がある。1998年に発生した和歌山毒物カレー事件では、ミキハウスのスウェットシャツを着用していた容疑者のニュース映像が大量に流れ、同社のブランドイメージに影響したといわれる。その後の映像を再使用する際には、ロゴをぼかしで隠すよう配慮された。〕。 == 歴史 == 誕生は1955年公開のハリウッド映画『理由なき反抗』と云われる。劇中でジェームズ・ディーンがポケットから櫛を取り出し整髪するシーンが何度も出てくるが、これを観た当時のアメリカの若者たちから「ディーンが使っていた同じ櫛はどこで買えるのか?」と映画会社(ワーナーブラザーズ)に問合せが殺到〔【はじめて物語】プロダクトプレイスメント 映画やテレビの中に商品を登場させる 夕刊フジ〕。これが新しい宣伝ビジネスモデルになると気づいた映画会社は、以降、一般企業との「劇中広告でのタイアップ」を始める。これが「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれ、一般化した。現在、アメリカではPP専門の広告代理店が数十社存在する。 撮影後の映像に商品や広告を露出するデジタル技術「デジタル・プロダクトプレイスメント」も登場した〔CineBridge 事業概要、デジタル・プロダクトプレイスメント シネブリッジ〕。 最近の新技術によって、CMを飛ばして見られるハードディスクレコーダーなど、広告業界や放送業界を悩ます潮流ができている。そんな状況下、番組内や劇中に商品を入れることによって、視聴者側の都合で削除させないようにする利点がある。 日常に普及した携帯電話やスマートフォンなどは、現代を舞台にしたドラマやアニメの小道具としてもはや必須となり、実写のドラマではメーカーのロゴなどが映ることもある(アニメではタイアップでもしない限り、特定のロゴや機種が描かれることはない)。形状から機種を特定しようとしたり、インターネットで検索する視聴者もいる。携帯型と据え置き型のゲーム機のPPも増えている〔最近の映画にはゲーム機がよく登場する ガジェット通信〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロダクトプレイスメント」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Product placement 」があります。 スポンサード リンク
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