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プロトン親和力(プロトンしんわりょく、proton affinity)とは気相中において分子あるいはイオンにプロトン(水素イオン)付加する場合の親和力であり、エンタルピー変化の数値で表す。電子親和力が電子の付加に対するものであるのに対し、プロトン親和力は陽子の付加に対するエネルギー変化にあたる。 この数値は気相中における物質の塩基としての強度を示すもので、気相中における酸塩基平衡の指標となるものである。 == 概要 == 気相中において分子 B のプロトン付加平衡は以下のように表される。 : B(g) + H+(g) HB+(g) 同様に陰イオン A− についても以下のように表される。 : A−(g) + H+(g) HA(g) これらのプロトン付加反応のギブス自由エネルギーあるいはエンタルピー変化がより大きな負の値であるほど親和力は強く、より強塩基であることを示す。通常はプロトン付加に対するエンタルピー変化の負の値を ''PA'' (proton affinity)または''E''paで表す。この点も電子親和力 ''EA'' と同様である。 中性分子および陰イオンの場合、プロトン付加に対するエンタルピー変化は常に負の値をとるため、''PA'' は常に正の値を示す。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロトン親和力」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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