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プロレス技(プロレスわざ)とは、プロレスの試合で使用される技のことである。また相手を攻撃するための技だけでなく、試合を行う上での技術(#試合技術参照)も含める場合もある。 == 概要 == プロレス技はプロレス独自のものが主流だが、使用される技の自由度は高く、様々な格闘技の要素を吸収して成長したジャンルでもあるため、現在のプロレスでは多種多様な技が見られる。 プロレスの世界では、技を受けて見せることで観客を盛り上げるエンターテインメント性も要求されるため、多くの格闘技とは異なり相手に与えるダメージよりも見栄えを優先した技が多数存在する。それ故、プロレス技の全てが実際の格闘術として有効であるわけではない。このことは「プロレスは格闘技ではない」と言われる理由の1つとなっている。 プロレスは、その起源として古代ローマのパンクラチオンから古代レスリングを経て現在に至っているため、それらから連綿と引き継がれてきた技術が多数存在する。そういった技術はフリースタイルやグレコローマンの近代レスリングとして確立される際に、あるものは洗練され、あるものは捨てられていった。プロレス技はそうして残ったキャッチレスリング技術をベースとし、伝承の過程で日本の大相撲、柔道、空手、タイのムエタイ、ロシアのサンボ、日本を起源としブラジルに渡って普及した柔術などの異種格闘技から投げ技(スープレックス)、打撃、関節技などが流用されて現在に至っている。またそれらの技を源泉としたり、ヒントを得たプロレスオリジナルの技も数多く存在する。 プロレスの性質上、攻撃として意味のない見せ掛けだけの技や、対戦相手の協力があって初めて成立する技、危険であるため手加減して繰り出される技も非常に多い。 プロレス技は、主に以下の8つの基本カテゴリーに分類できる。 # 打撃技 # 投げ技 # 関節技 # 絞め技 # 飛び技 # 浴びせ技 # 押さえ込み(フォール)技 # 以上に当て嵌まらない特殊な技 当初はそれぞれの技を個別に仕掛け最後にフォール、もしくはギブアップを狙う攻防が主だったが、近代プロレスは、投げ技と固め技、投げと関節技、飛び技と打撃技、飛び技と固め技など、それぞれの特徴を融合したプロレス技が多数存在している。またこれらに加え、 # 雪崩式 - コーナーに相手を上らせてから見舞う # 串刺し式 - コーナーにもたれている相手に仕掛ける # 断崖(奈落)式 - エプロンから場外に向かって技を掛ける # ツープラトン(合体)式 - タッグマッチにおいてパートナーと協力し技を仕掛ける 等、自分や相手の状況により仕掛ける技も次々に開発されている。 関節技や絞め技のようなギブアップを狙う技は「サブミッション・ホールド(極技)」総称される。さらに、そのレスラーの必殺技、得意技のことを「フィニッシュ・ホールド」、または「フィニッシャー」、「フィニッシュ・ムーブ」という。 技の名前が違うが他の選手が使う技と形が同じということがある。かつて他人の持ち技を他の選手が使用してはいけないという暗黙の了解が存在していて、使う場合は“掟破りの技”というように呼ばれていた。そのため、持ち方を変えたり技に入る前に独自に動作を入れたり、技の名前を叫ぶといったことをすることで別の技ということを主張して堂々と使用している。最近は暗黙の了解と言うものが自然と消滅して、堂々と使用する選手が増えて(もともと使ってはいけないという決まりではなく、罰則も存在しない)いるが、持ち方を工夫する・技の前に動作を入れるということで選手たちは自己アピールを行っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プロレス技」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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