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ヘッシアン : ウィキペディア日本語版
ヘッセ行列[へっせ-ぎょうれつ]

数学におけるヘッセ行列(ヘッセ-ぎょうれつ、)は、多変数スカラー値関数の二階偏導関数全体が作る正方行列である。実数値関数の極値判定に用いられる。ヘッセ行列は、ジェームス・ジョセフ・シルベスターが、ドイツの数学者ルートヴィヒ・オットー・ヘッセに由来して名づけた。
== 定義 ==
実数値関数 ''f''(''x''1, ''x''2, ..., ''x''''n'') に全ての二階偏微分が存在するとき、変数 ''x''''i'' に関する偏微分作用素を ∇''i'' = ∂/∂''x''''i'' とおくと、''f'' のヘッセ行列 ''H''(''f'') は、(''i'', ''j'')-成分 ''H''(''f'')''ij'' が各点 x = (''x''1, ''x''2, ..., ''x''''n'') において
: H(f)_(\mathbf) = \nabla_i\nabla_jf(\mathbf) = \fracf(\mathbf)
で与えられる行列、つまり
:H(f) = \nabla^2f = \begin
\cfrac & \cfrac & \cdots & \cfrac \\
\cfrac & \cfrac & \cdots & \cfrac \\
\vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\
\cfrac & \cfrac & \cdots & \cfrac
\end
である。上記の行列の行列式ヘッシアン (Hessian) と呼ばれる。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヘッセ行列」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hessian matrix 」があります。



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