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ヘテロフォニー
ヘテロフォニーは、音楽のテクスチュアの一種で、モノフォニーの複雑化したもの。同一の旋律を奏でる様々な奏者や歌手が、任意で別々に動いたり、リズムやテンポを微妙にずらしたりすることで、異なった装飾や音型が生じ、偶発的に瞬間的なポリフォニーを生ずるようになったものをいう。 == 概要 == 「ヘテロフォニーの響きの層」は、特にアジアの民族音楽(とりわけ古い宮廷音楽)において特徴的であり、雅楽やガムランなどで、旋律線から逸脱する部分を確認することができる。 ベンジャミン・ブリテンは、《放蕩息子》や《カーリュー・リヴァー》、《戦争レクイエム》などの宗教的な作品において、ヘテロフォニーを非常に効果的に用いている。また、ポスト・モダンやポスト・コロニアルの潮流にくわえて、音楽界における新ロマン主義の復権のなか、ヘテロフォニーの積極利用が見直されるようになった。 日本人作曲家では、西村朗の《永遠なる混沌の光の中へ》、《鳥のヘテロフォニー》、《巫楽 - 管楽器群と打楽器のためのヘテロフォニー》、《秘儀III - 旋回舞踊のためのヘテロフォニー》といった作例が見出される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘテロフォニー」の詳細全文を読む
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