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ヘルシンキ近郊列車(、)とは、ヘルシンキ近郊で通勤輸送を行う列車の総称である。ここでは、近距離旅客輸送を行う線区とその列車系統について説明する。 ==概要== ヘルシンキ近郊列車は1969年に運転を開始して以来、バス、ヘルシンキ・トラムと後に開通するヘルシンキ地下鉄と共に、ヘルシンキ首都圏の公共交通インフラを形成している。運行はVR Henkilöliikenne(VR旅客輸送部門)が担当している。ヘルシンキ首都圏地域協議会とヘルシンキ市交通局がバス・トラム・地下鉄の運行を行っているヘルシンキ、ヴァンター、エスポー、カウニアイネン、ケラヴァ、キルッコヌンミの各自治体内では、各交通機関と近郊列車で共通の切符を使用することが出来る。 近郊列車は4つの行き先、16の系統に分かれ、全ての列車はヘルシンキ中央駅を起点・終点とする。近郊列車が走る区間には60の駅があり、そのうち14駅がヘルシンキ市内にある。 ヘルシンキ中央-レッパヴァーラ間、ヘルシンキ中央-ケラヴァ間ではSバーンや東京近郊の中央本線のように、長距離列車とは別の線路を使用する複々線区間となる。最も新しい線区は2015年7月1日に延伸開業したヴァンターンコスキ-空港-ヒエッカハルユ間で、それまでヘルシンキ中央-ヴァンターンコスキ間を走っていたM系統に代わりP系統が新設され、本線・ラハティ線系統を走っていたI系統は、P系統の逆まわり系統に変更された。 P・I系統が走るフオパラハティ-空港-ヒエッカハルユ間は近郊列車用の新規敷設区間で、1975年にフオパラハティ-マルティンラークソの区間が開業、1991年にヴァンターンコスキまで延伸された(当時はM系統を名乗っていた)。そして2015年7月1日には、ヴァンターンコスキから空港を経由してヒエッカハルユまでの区間が開業し、ヘルシンキ中央を起点としたラケット型の環状運転が開始された。P系統は、ヘルシンキ中央→ヴァンターンコスキ→空港→ティックリラ→ヘルシンキ中央と回る6の字時計回りの系統、I系統は、ヘルシンキ中央→ティックリラ→空港→ヴァンターンコスキ→ヘルシンキ中央と回る6の字反時計回りの系統となる。なお、空港駅は全線開業時にはオープンできず、少し遅れて2015年7月10日に開業した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘルシンキ近郊列車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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