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ヘルモーズ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』などにみられる表記。〕( )は北欧神話の神の一柱。「」とは、古ノルド語で「勇気-戦い」を意味する〔Orchard (1997:83).〕。 オーディンの息子であり、アース神族に属する。〈俊敏のヘルモーズ〉とも呼ばれる〔『エッダ 古代北欧歌謡集』271頁。〕。 == ギュルヴィたぶらかし == ヘルモーズは『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第49章に登場する〔『エッダ 古代北欧歌謡集』271-273頁。〕。 ロキの奸計によって兄弟であるバルドルが命を落とした際、オーディンの命により8脚の神馬スレイプニルを駆って、冥府の女王ヘルの下に向かった。 ギョッル川にかかった橋ギャッラルブルーのところで番をしている巨人女性モーズグズから道を教えてもらい、ヘルの垣根を越え、館へ進んで、その広間で兄バルドルと再会した。 ヘルモーズは兄と一晩過ごし、翌朝、ヘルと会って兄の黄泉還りを願った。 ヘルは「全世界の者がバルドルのために泣くならば」と蘇生に条件をつける。 アースガルズへ戻る前にヘルモーズは、バルドルから父オーディンへの贈り物として、バルドルと一緒に焼かれたドラウプニルを渡された。 また、バルドルの妻ナンナからは、バルドルの母フリッグと、女神への贈り物を託された。 ヘルモーズから報告を受けたフリッグの頼みにより、あらゆる生物・無生物が彼の為に泣いた。しかし、ロキの変身した女巨人セック(ソック)だけが泣かなかったので、バルドルの復活はついにかなわなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘルモーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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