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ベイジアン : ウィキペディア日本語版
ベイズ確率[べいずかくりつ]

ベイズ確率(ベイズかくりつ)とは、ベイズ主義による「確率」の考え方(およびその値)を指す。すなわち複数の命題\,\theta_1,\theta_2,\ldots)の各々の尤もらしさ(あるいはその根拠となる信念・信頼の度合)を確率値(\,p_1,p_2,\ldots)と見なす。主観確率理論の一つである。
これら(およびベイズ統計学ベイズ推定)の「ベイズ(的)」の名は、元々はトーマス・ベイズおよび彼が示したベイズの定理に由来する。
ロナルド・フィッシャー以降の推計統計学等で前提とされる「頻度主義」、すなわちランダム事象が生起・発生する頻度をもって「確率」と定義する考え方と対比されることが多い〔例えば降水確率なども確率として認めるかどうかの考え方の違いが生じる。〕。
== 概要 ==
統計学〔統計学の基礎となる確率論は客観確率を基礎として発展したが、ベイズ確率を扱ったとしても、理論の変更は不要である。〕においてベイズ確率の考え方を採用する立場を、頻度主義に対比してベイズ主義(またベイズ主義的・ベイズ主義者という意味でベイジアン)という。さらにベイズ確率に関しては、ベイズの定理を利用してベイズ推定の方法が導かれ、これはベイズ統計学の基礎概念となっている。
例えばコイン投げをする場合、頻度主義でもベイズ主義でも表が出る確率は1/2とするが、「100万年前に火星に生命が存在した」という命題に対する主観的な信頼の度合を例えば 1/1000とし、それを確率と見なすのはベイズ主義だけである。つまり頻度主義では不確かさの定量化はランダム性にのみ基づくのに対し、ベイズ主義では情報が不足していることにも基づくとし、不確かさの定量化を広く考える。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ベイズ確率」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bayesian probability 」があります。



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