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ベクトラ(''Vectra'' )はゼネラルモーターズ(GM)傘下のオペル(イギリスではボクスホール)がかつて製造・販売していた中型乗用車。欧州ではDセグメントに属する。後継車種はインシグニア。 ベクトラは欧州以外のオペルブランドが展開されていない地域でも販売されていたものの、ホールデン(オセアニア)向けをはじめとしてGM大宇製のシボレー・エピカへの置き換えが進み、中南米のいくつかの国(メキシコ、チリなど)でシボレーのブランドで販売されていたに留まる。なお、ブラジルとアルゼンチンではアストラがベクトラの名称で販売されていた。 == ベクトラA == 初代モデルであるVectra-Aは、アスコナの後継車種として1988年に登場した。ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2タイプがあった(日本へはセダンのみ輸入)。直列4気筒ガソリンエンジンを搭載(1.6リッターから2.0リッターターボまで存在)。1992年のマイナーチェンジ時にV型6気筒を追加している。ヨーロッパで発売されているディーゼルエンジン搭載モデルは、いすゞ自動車製の1.7Lエンジン(NA及びターボ)が搭載されていた。 イギリスではボクスホール・キャバリエとして販売される。ニュージーランドではホールデンブランドで販売されていたものの、ホールデンの本国オーストラリアでは、同クラスにトヨタ・カムリのOEMモデル「アポロ」(''Holden Apollo'' )を販売していたため、ベクトラは販売されなかった。 日本では1989年からオペルの総代理店である東邦モーターズといすゞ自動車が輸入。2リッターSOHCエンジン(C20NE型)搭載車を販売。「CD」およびABSやサンルーフを備えた豪華版の「CDディアマント」(''CD Diamant'' )がラインナップ。ともに左ハンドル仕様であった。ドイツ色を一面に出したテレビCMまで放映するもライバルのメルセデス・ベンツ・190E、BMW・3シリーズ、アウディ・80と比べ圧倒的に販売で負けていた。1990年モデルより右ハンドル車を追加。通常、右ハンドル車は英国ボクスホールの工場で製作されるが、日本仕様車はドイツ本国の工場で生産されたものを輸入していた。また、上級グレード「CDディマント」の名称を「CD-X」に変更(おそらく三菱・ディアマンテの登場による商標の関係だと思われる)。1991年モデルから上級オメガ、セネターと同様に電動格納式ドアミラーが採用され、駐車時の利便性が向上している。 1993年より取扱ディーラーがヤナセに移行し、同時にマイナーチェンジモデルを発売。CIマーク内蔵型のグリルやダーク化されたリアコンビネーションランプにエクステンションが付加される程度で構造的には大きな変更はない。ほぼ同等の装備ながらグレード名がCD/CD-XからGLS/CDに変更されている。1994年モデルから運転席エアバッグが装備され、1995年モデルでは助手席エアバッグも加えて標準となり、2.5リッターV6エンジン(ECOTEC-C25型)搭載車が追加されている。 派生車種としてクーペモデルのオペル・カリブラも発売された。 *GLS/CD系 *直列4気筒SOHCエンジン、1,988cc、115ps/5,200rpm、17.3kgm/2,600rpm *V6 *V型6気筒DOHCエンジン、2,497cc、170ps/6,000rpm、23.1kgm/4,200rpm 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オペル・ベクトラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Opel Vectra 」があります。 スポンサード リンク
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