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数学の分野におけるベクトル測度(ベクトルそくど、)とは、ある集合族上で定義される、ある特定の性質を備えたベクトル値関数である。非負実数値のみを取る測度の概念の一般化である。 ==定義と第一の帰結== 集合体 とバナッハ空間 が与えられたとき、有限加法的ベクトル測度(あるいは、簡潔に測度)とは、 内の任意の互いに素な集合 と に対して : が成り立つような関数 のことを言う。 ベクトル測度 が可算加法的であるとは、 内の任意の互いに素な集合の列 でその合併が に含まれるようなものに対して、 : が成り立つことを言う。但し、右辺の級数はバナッハ空間 のノルムについて収束するものとする。 加法的ベクトル測度 が可算加法的であるための必要十分条件は、上述のような任意の列 に対して : が成り立つことである。ここで は のノルムである。 σ-代数上で定義される可算加法的ベクトル測度は、測度や符号付測度、複素測度よりも一般的である。ただしそれらは、それぞれ拡大区間 、実数の集合、および複素数の集合上に値を取る可算加法的関数である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベクトル測度」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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