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ベクレル(英語:becquerel、記号: Bq〔1992年(平成4年)11月30日通商産業省令第80号「計量単位規則」〕)とは、放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数(放射能)を表す単位である〔1992年(平成4年)11月18日政令第357号「計量単位令」。SI組立単位の1つである。放射能と放射線の単位 〕。 たとえば、ある放射性物質について8秒間に原子が370個だけ崩壊するのであれば、その放射性物質の放射能は46.25ベクレル(Bq)〔370(個) ÷ 8(秒) = 46.25(個/秒) = 46.25 (Bq)〕である。 == 概要 == ベクレルという名称は、ウランの放射能を発見しノーベル物理学賞を受賞したフランスの物理学者アンリ・ベクレルに因む〔滋賀県放射線技師会 放射線雑学 〕。かつては壊変毎秒(かいへんまいびょう、dps; decays per second / disintegrations per second)と言った〔一分間あたりに放射性崩壊(壊変)する原子の個数は壊変毎分(decays per minute/ disintegrations per minute : dpm)と呼ばれる。1 ベクレル = 60 壊変毎分、1 壊変毎分 = (1/60) ベクレル = 約 0.0167 ベクレル となる。〕が1975年の国際度量衡総会にて、この名称になった〔産業技術総合研究所 飲用水の自然環境と放射能汚染 〕。 ベクレルは、SI基本単位により s で組み立てられる組み立て単位である〔時間の逆数の次元(T)を持つが、放射能の計量以外には使用できない。同じ T の次元を持つ単位にはヘルツ(Hz)や毎秒(s)がある。〕。 ベクレルは数値の桁が大きくなるため、 * kBq(キロベクレル, 103Bq)、 * MBq(メガベクレル, 106Bq)、 * GBq (ギガベクレル, 109Bq)、 * TBq(テラベクレル, 1012Bq) などのSI接頭辞を使用することが多い〔単位としてのベクレルをフルスペルで英字表記する場合は常に小文字で「becquerel」と書かねばならず、単位記号では「Bq」と頭文字だけを大文字にすると国際単位系のルールで規定されている。〕。mBq(ミリベクレル、10-3Bq)などの小さいほうのものもよく用いられる。 ほか、放射性物質1L(リットル)あたりのベクレルは 、放射性物質1kgのあたりのベクレルは で表される。 ;旧単位:キュリー(Ci) かつては、1gのラジウムの放射能を表すキュリー(記号Ci)という単位が用いられていた〔ただし、その当初のキュリー Ci の定義においても 1g のラジウムの放射能 は変更する可能性のある旨が記載されていたと言われる。実際、現在におけるラジウム 1g の放射能の正確な値は3.61×1010 である。 p.23〕。 * 1Ci=3.7Bq=37GBq〔Atomica「放射能と放射線の単位」 〕 * 1Bq=2.7Ci〔=27pCi 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベクレル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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