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ベトナムの国旗 : ウィキペディア日本語版
ベトナムの国旗[べとなむのこっき]

ベトナム国旗は、東南アジアにあるベトナム社会主義共和国が使用している金星紅旗()と呼ばれる旗である。共産主義国家の象徴を模したものとなっており、旧ベトナム民主共和国北ベトナム)が制定した旗を統一後も引き継いで使用している。中華人民共和国の国旗(五星紅旗)との類似が見られる。

== 概要 ==
赤地の中央に黄色の五芒星を配置したデザインで、縦横比は2:3。旗の地に使われる赤色は社会主義国によく見られる色で、独立の為に人民が流した血と社会主義を象徴する。また、旗中央の星は旧ソ連国旗赤い星と同様に共産党共産主義)による国家指導を表し、星の黄(金)色は革命を、星から出る五芒(五本の光)はそれぞれ労働者、農民、兵士、商人、知識人を表している。
金星紅旗は、現在の統一ベトナムの原点であるベトミン(ベトナム独立同盟会)の旗が基になっている。ベトミン時代の金星紅旗は現在のものとほぼ同じであるか、五芒星のデザインが若干異なっていた。ベトミンの旗は1945年ベトナム民主共和国(北ベトナム)が成立すると国旗として引き継がれ、1955年に五芒星のデザインが修正され現在の金星紅旗が誕生した。その後、1976年7月2日に北ベトナムが南ベトナム南ベトナム共和国)を吸収統一して現在のベトナム社会主義共和国が成立するが、国旗は国章と異なり変更がなされずそのまま北ベトナム時代の金星紅旗を流用して現在に至ってる。
なお、ベトナム人民軍軍旗は、金星紅旗に人民軍のスローガン(、「勝利を決する」という意味で、日本語では「必勝」にニュアンスが近い)を追加しただけのものである。また、かつて南ベトナムに存在した南ベトナム共和国の国旗は、金星紅旗の下地の下半分を南ベトナムを象徴する水色に置き換えたもので、ベトナム労働党の指導下にあったベトナム民族解放戦線の旗を流用したものだった。

画像:Flag_of_North_Vietnam_(1945-1955).svg|ベトミンの旗、及びベトナム民主共和国(北ベトナム)の初代国旗(1945年9月2日 - 1955年11月30日
画像:Flag of North Vietnam.svg|北ベトナムの2代目国旗
画像:Flag of Vietnam.svg|ベトナム社会主義共和国の国旗(1955年11月30日 - 至今)
画像:FNL Flag.svg|南ベトナム解放民族戦線、及び南ベトナム共和国の旗(1975年4月30日 - 1976年7月2日
画像:Flag of the People's Army of Vietnam.svg|ベトナム人民軍軍旗及び軍艦旗
画像:Ensign of Vietnam People's Navy.svg|ベトナム人民海軍の軍旗


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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