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ベリズモ : ウィキペディア日本語版
ヴェリズモ

ヴェリズモ(伊''verismo '' )は、日本語で真実主義あるいは現実主義とでも訳されるべき一種のリアリズム運動で、19世紀末から20世紀初頭にかけてイタリア散文文学で隆盛した新傾向のことである。はじめ1870年代末に小説の新思潮として現れ、やがてその指し示す意味を変化させつつ、演劇そしてオペラへと影響が拡大していった。
その傾向をもっともよく表す作品として今日にも名を残すのは、ジョヴァンニ・ヴェルガの小説『カヴァレリア・ルスティカーナ』である。
== 文学上のヴェリズモ ==

=== その背景と特徴 ===
「ヴェリズモ」文学の生まれた背景には、外生的なものとしてはフランスに端を発する自然主義文学の動き、内生的にはイタリア社会(特にその南部における)社会的矛盾の存在が挙げられる。
イタリア半島南部およびシチリア島サルディニア島では古くから封建的な領主制が発達しており、現地土地管理者による苛烈な徴税のもと、大土地所有者はパレルモカターニアナポリなどの大都市に住む不在地主として裕福な生活を謳歌していた。1861年にイタリアはほぼ国家統一されたにもかかわらずこの構造に変化はなく、むしろ北イタリア資本による産業化に伴い最貧困層がより重い搾取にあうという状況であった。
このような背景で生まれたヴェリズモ文学の特徴を要約するなら、内容的にはこうしたイタリア南部貧困階層のややもすれば悲惨な日常生活をその主な題材としていること、形式的にはそうした題材を第三者的・客観的かつ冷静な文体で綴っていること、とできるだろう。
ヴェリズモ文学は1880年に刊行されたジョヴァンニ・ヴェルガの短篇集『田舎の生活(''Vita dei campi '')』とともにイタリア文壇界の一大流行となり、後述のような作家が「ヴェリズモ作家(veristi)」と称され活躍した。同時代の演劇、オペラといった舞台芸術に多大の影響を与えたが、文学上は1890年代には早くもその流行は廃れ、ダンヌンツィオに代表される、より新奇な文壇界の流行である象徴主義表現主義といった傾向に道を譲ることとなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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