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ベリリウム銅[べりりうむどう] ベリリウム銅(ベリリウムどう)、BeCuは、銅に0.5 - 3%のベリリウムを加えた合金であり、さらに別の金属が加えられることもある。ベリリウム銅は高い強度を持ち、また非磁性であり火花が出ない特性を持っている。さらに、金属加工、成形、機械加工に向いた特性も持っており、危険な環境下での工具、楽器、精密測定機器、弾丸、宇宙開発用の材料など、各種の応用に用いられる。ベリリウムを含む材料には毒性があり、加工中に吸入すると危険性がある。かつてはベリリウム青銅(ベリリウムせいどう)と呼ばれたことがあったが、現在では「ベリリウム銅」の方が一般的である。 == 性質 == ベリリウム銅には延性があり、溶接や機械加工もできる金属材料である。また、非酸化性の酸(塩酸や炭酸など)・プラスチックを分解する物質・アブレシブ摩耗やかじり傷に対しても耐える素材である。さらに、熱処理を加えれば強度や耐久性、電気伝導度を増すこともできる。ベリリウム銅は、銅をベースとした合金の中で最高の強度(~1400MPa)を誇っている。 ベリリウム化合物には毒性があるので、ベリリウム銅合金についても安全上注意すべき点がある。固体や最終製品については、ベリリウム銅が健康へ特に影響をあたえることはない。しかし、機械加工や溶接の過程で出るベリリウム銅の塵を吸い込むと、肺に深刻な影響の出る危険性がある.。また、ベリリウム化合物はIARCによって発がん性がある(Type1)と勧告されている。その結果、ニッケル青銅(Cu-Ni-Sn系)など、より危険性の低い銅合金がベリリウム銅の代替として用いられることもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベリリウム銅」の詳細全文を読む
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