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『ベルグレービアの醜聞』(ベルグレービアのしゅうぶん、)は、BBCが2012年に制作したドラマ『SHERLOCK』のシーズン2・エピソード1である。 原案は『ボヘミアの醜聞』(1891年)である。 == あらすじ == 物語は前作『大いなるゲーム』でのクリフハンガーからスタートする。シャーロックとジョンは、プールサイドで2人を狙撃手に狙わせたジム・モリアーティと対峙している。2人は自分たちが死んででもモリアーティを消すことを選び、シャーロックが拳銃で爆弾に当たりを付ける〔ここまでが前シーズンでの映像の繰り返しである(コメンタリーでが言及。ビージーズの着信音からが新シーズンとしての撮影分)。〕。ところが、そこに掛かってきた電話がモリアーティの気を変え、彼が立ち去って2人は助かる。 後日シャーロックは、レストレードから、放置車両のトランクで見つかった遺体の件を依頼される。遺体の男性は、デュッセルドルフ行きの飛行機へ搭乗手続きを行なっていたが、何故かロンドンで発見された。更に彼の搭乗するはずだった便は、爆弾テロにより墜落していた。シャーロックは現場に赴くが、推論を絞り込めない。 続いてシャーロックとジョンはバッキンガム宮殿に呼び出され、マイクロフトと王室侍従から、アイリーン・アドラーの件を依頼される。彼女はBDSMサービスをとしており、王室関係者の若い女性顧客の写真が手元にあることを知らせてきた。シャーロックは、他に要求もせず、ただ写真の存在だけを知らせてきた彼女の行動に興味を抱き、この依頼を引き受ける。 2人はその後アイリーンの邸宅に向かい、芝居を打って入り込む。シャーロックは全裸で現れたアイリーンに圧倒され、素性について推理ができない。ジョンが作戦的に起こした火災騒ぎで、シャーロックは写真の収められた隠し金庫に気付くが、そこに銃で武装した3人組が現れ、シャーロックとジョン、アイリーンの3人を脅す。シャーロックは金庫のパスがアイリーンのスリーサイズであること、そして金庫内に銃が仕掛けられていることを推理し、仕掛けを逆手に取って襲撃者に逆襲すると共に、写真が収められたアイリーンのスマートフォンを盗み出す。一方アイリーンは、シャーロックに薬物を注射して、スマートフォンを取り返し逃走する。 季節は過ぎてクリスマスになり、ベーカー街221Bでパーティが開かれている。シャーロックの携帯にメールが届き、アイリーンのスマートフォンがマントルピースから見つかる。パーティ後、シャーロックはバーツへ顔が潰された女性の遺体を見に行き、そのスリーサイズからアイリーンの遺体だと確認する。 大晦日、外出しようと下宿を出たジョンは、女性に呼び止められる。ジョンはマイクロフトの呼び出しだと勘違いして車に乗り込むが、連れて行かれた先のではアイリーンが待ち構えていた。ジョンを追ってバタシーに来たシャーロックは、アイリーンの生存に傷付き下宿へ帰る。 半年後、アイリーンはベーカー街に現れ、顧客へのサービス中に盗撮した暗号を解くようシャーロックに迫る。シャーロックは暗号が航空機の座席指定であることを見抜くが、アイリーンはこの情報を隠れてモリアーティに送信する。そのため、マイクロフトや国防省が計画した「死者のフライト」が頓挫してしまう。政府はこのフライトが爆弾テロの標的だと事前に察知していながら、その事実を隠すため敢えて爆弾を放置していた。代わりに方々から遺体を集めて搭乗客とし、航空機を自動操縦で離陸させた上で、テロ組織に爆破させる計画だった。空港に呼び出されたシャーロックは、マイクロフトから自分のせいで計画が頓挫したことと、冒頭レストレードに依頼された事件が同様の計画の一部だったことを告げられる。そこへやって来たアイリーンは、背後でモリアーティから指示を受けていたことを伝え、スマートフォン内の情報と引き換えに、多額の金銭と自分の安全保障を要求する。マイクロフトが要求に屈する前に、シャーロックはパスコードを突き止める。彼がパスコードを入れると、画面には「I AM SHERLOCKED」と表示され、アイリーンが彼に惚れ込んだためのしゃれだったことが分かる。 数ヶ月後、マイクロフトと会ったジョンは、アイリーンがカラチでテロ組織によって殺されたと知らされる。シャーロックが傷付かないようにと、ジョンはマイクロフトの作った偽の筋書き〔アメリカの証人保護プログラム下で、身分を変えて生き延びているというもの。〕を伝える。シャーロックはマイクロフトがジョンに渡した機密ファイルから、彼女のスマートフォンを抜き出して自分のものにする。 その後場面がカラチに変わり、テロ組織の一味に変装したシャーロックが、アイリーンを逃がしたことが示唆される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベルグレービアの醜聞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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