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ベルリン芸術大学()は、ドイツのベルリンにあるヨーロッパ最大の芸術大学である。公立の芸術大学であり、ベルリン市内に4校ある大学の中では規模が最も小さい。2001年11月まではホッホシューレ(Hochschule)だった。 UdKは世界の芸術大学の中で最大級の学校の一つであり、多様性と伝統の面でも群を抜く存在である。4つの学部(ファインアート学部、建築・メディア・デザイン学部、音楽学部、舞台芸術学部)を有しており、約3,600人の学生が在学している。UdKは美術と音楽の両分野を一大学で抱えている。つまり、ドイツに3校ある総合芸術大学の1つである(他2校はブレーメン芸術大学とフォルクヴァング芸術大学)。4つの学部の教育プログラムは、芸術と関連分野の全域をカバーしており、40以上のコースが提供されている。UdKには博士号とそれに準ずる学位を授与する権限があり、完全な大学の地位を持っているが、これはドイツの芸術・美術大学としては珍しいことである。 全ての学部には卓越した教員と学生が在籍しており、教育理念も恒常的に発展を遂げていることから、UdKは芸術と芸術理論の教育機関として一流であると広く認められている。UdKのほぼ全ての学科が数世紀の伝統を背負っている。厳しい選別をくぐり抜けてきたアーティストたる学生たちに、大学という守られた空間の中において、UdKは機会を与える。すなわち、他の芸術のあり方を探求し、実験しながら、自らの専門の枠を認識し、それを飛び越えていくような、そんな機会である。 視覚芸術(Bildende Kunst)の分野にて、UdKの入学難易度は極めて高いことが知られている。入学希望者は世界中から集まり、その数は毎年増加している。今日のベルリンは、文化的イノベーションの世界的中心地として重要な場所であるが、その事実が学生を惹きつけているのである。同様に、UdKは視覚芸術、ファッションデザイン、インダストリアルデザイン、エクスペリメンタルデザインの各領域において、先端を走る学校としても広く知られている。年に1度、UdKは一般に向けて大学を公開しており(UdK Rundgang)、若きアーティストに脚光を当てた新たな試みに触れることができる、ベルリンで最も重要なアートフェアの機会を提供している。 == 沿革 == UdKの起源は、絵画・視覚芸術・建築アカデミー(Academie der Mal-, Bild- und Baukunst)の創立まで遡ることができる。これは、後にプロイセン芸術アカデミー(Preußische Akademie der Künste)となる学校で、ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ3世(プロイセン王フリードリヒ1世)により作られた。直接の前身校となったのは次の2校である。一つは、王立音楽演劇アカデミー(Königlich Akademischen Hochschule für ausübende Tonkunst)で、ヨーゼフ・ヨアヒムによって1869年に創立された。この学校は、シュテルン音楽院の伝統を引き継いでいた。またもう一校は、1875年創立の国立ベルリン美術学校である。 1975年に両学校は合併し、ベルリン芸術学校(Hochschule der Künste Berlin, HdK)と名付けられた。2001年11月に大学の地位を得た。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベルリン芸術大学」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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