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ベル神殿[べるしんでん]
ベル神殿(ベルしんでん、、)は、シリアのパルミラに位置する古代の石造遺跡である。神殿は、パルミラにおいて崇拝されたセム人の神ベルに捧げられ、パルミラの月神アグリボール (Aglibol) と太陽神ヤルヒボール (Yarhibol) とともに三位神として、パルミラの信仰生活の中心に造られ、西暦紀元32年に奉献された〔Gates, 2003, p.390-391.〕〔Kaizer, p.67.〕。Aedeen Cremin は、その遺跡をパルミラで「最もよく保存されたもの」と見なしている〔Cremin, p.187.〕。2015年8月、国連訓練調査研究所(UNITAR)が衛星画像を解析した結果、イスラム過激派組織 ISIL によって破壊されたと発表した〔UNOSAT Confirms Destruction of Palmyra Temples in Syria Submitted by admin on Tue, 09/01/2015 - 16:30 - 国連訓練調査研究所〕〔国連機関 シリアのベル神殿の破壊を確認 9月1日 15時00分 - 日本放送協会(ウェブ魚拓による保存)〕。 == 歴史 == 神殿は、紀元前2200-1550年代にさかのぼる人間の居住を示す地層の丘の上に築かれており、地下6メートルから青銅器時代中期初めの痕跡が認められている〔パルミラの遺跡 (1988)、49頁〕。その一帯は、通常「最初のベル神殿」とも「ヘレニズム神殿」とも呼ばれるヘレニズム時代に建てられたかつての神殿とともに前ローマ時代に占領された。聖域 (temenos) およびプロピュライア(入口)をもつ周壁は、西暦1世紀後半から2世紀前半(2世紀中頃まで〔)に建設された。境内にある列柱のほとんどのコリント式支柱は、寄進者の彫像が立っていた台座を今もなお見せている〔。 2015年8月現在 ISIL によって破壊され、瓦礫だけの地となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベル神殿」の詳細全文を読む
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