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ペガサス座51番星b : ウィキペディア日本語版
ペガスス座51番星b





ペガスス座51番星bは、太陽以外の恒星の軌道を回る惑星として初めて発見された太陽系外惑星である〔太陽系外惑星として発見されたのは、1992年にミリ秒パルサーPSR B1257+12を周る惑星である。〕。主星はペガスス座51番星。典型的なホット・ジュピターである。
== 性質 ==
地球からの距離は、およそ50光年ほどである。
ペガスス座51番星bは木星の半分ほどの質量を持つ惑星である。主星から0.05 auという非常に近い位置を公転している。そのため表面は1,000℃まで加熱されていると考えられている。このような天体は、発見当時の惑星形成理論では説明がつかない異常な惑星であった。しかしこの惑星の発見以後、同様の惑星がかに座55番星うしかい座τ星に発見された。また天文学者は惑星形成理論を修正して、惑星系のより外側で生まれた惑星がその後内側へ移動してきたと言う理論を組み立てた。
ペガスス座51番星bは発見当初、地球型惑星と推定されていたが、現在では木星のような巨大ガス惑星であると考えられている。それは、大気が恒星風によって吹き飛ばされないための十分な質量を持っているからである。ペガスス座51番星bは灼熱状態に加熱されているため、質量は木星の半分ほどであるにもかかわらず、熱膨張により半径は木星より大きいと予想されている。大気は高温のため赤く発光し、珪酸塩の雲が漂っていると考えられている。
また、ペガスス座51番星bは潮汐力のため自転周期と公転周期が一致し、主星に常に同じ面を向けているとされる。これはちょうど月が地球に同じ面を向けているのと同様の状態である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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