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ペク・ソンヨプ : ウィキペディア日本語版
白善ヨプ[はくよしよぷ]

白 善燁日本語読み;はく・ぜんよう、朝鮮語読み;ペク・ソニョプ、、1920年11月23日 - )は大韓民国軍人外交官政治家実業家。弟は軍人、教育者の白仁燁本貫水原は愚村(ウチョン、)。創氏改名による日本名は白川義則
日韓併合解消後の大韓民国で韓国陸軍の創設に参加して、朝鮮戦争では常に第一線で戦った。共同作戦を行うアメリカ軍からは「ホワイティ(Whity)」の愛称で呼ばれた。韓国陸軍初の大将に任じられ、退役後は各国で外交官を務めた。
== 人物 ==
1920年11月23日、日本統治下の朝鮮半島、平安南道江西郡、平壌近郊の江西面徳興里で父・白潤相、母・方考烈の間に生まれる。姉に白福燁、弟に白仁燁〔。
近在では比較的裕福な中規模地主の家系であった。6歳の時に父が死亡すると一家は困窮したが、母と子供3人で平壌に移り住んだ。母と姉が働くことで家計は安定し、白善燁と白仁燁は進学することが出来た。小学校を卒業後、道立の商業学校と平壌師範学校の両方を受験して合格したため、学費無料のほか衣食住の支援も受けられる師範学校の方に入学した。
1939年に国民学校の教師を養成する難関の平壌師範学校を卒業。在学中は生活を保証される代わりに師範学校の卒業後は2年間は教師として勤務する義務があったが、母方の祖父が軍人だったこともあり、満州国に渡り奉天の満州国軍官学校に進学。勤務義務は免除された〔。
1941年12月30日に満州国軍官学校の優秀生徒として卒業(9期)。前年までは優秀な学生を選抜して日本の陸軍士官学校に留学させ上級幹部としての教育を受ける制度があったが、白が卒業した年に制度が中止されたので、陸士には留学していない。
陸軍少尉に任官した白は宝清の満州国軍歩兵第二八団に勤務し、続いて佳木斯の新兵訓練部隊に配属、小隊長。1943年2月、間島特設隊に転勤〔では間島特設隊への配属を1942年秋としている〕。白頭山鴨緑江豆満江上流部一帯で、中国共産党が主導する中国人、満州人、朝鮮人により構成された抗日ゲリラ〔大森林地帯でもある白頭山周辺は治安が悪く、馬賊同然のゲリラが補給闘争と称する掠奪や誘拐を行っていたが、1943年初頭には沈静化していた。()〕の討伐に従事した。1944年春、熱河省八路軍(紅軍)掃討作戦に参加、特殊工作とくに情報収集で偉功を立て、旅団長賞詞を受ける。
1944年秋、平壌に帰郷し盧仁淑と結婚。1945年8月15日、満州国軍中尉として終戦を迎えた〔。
終戦後は夫婦で平壌に戻ったが教師の職はなく、日本の明治大学に留学したのち学徒出陣して日本陸軍航空兵少尉で終戦を迎えた弟と共に、親戚のツテで民族派指導者の曺晩植の平安道人民政治委員会で働き始めた。弟の白仁燁が警護担当、白善燁は事務所の受付だったという。事務所には様々な人間が出入りしており、戦友や知人と再会したり、のちに敵対することとなる金日成や彼の取り巻きと話をしたこともあった。
ソ連の後押しで金日成らのパルチザン派が権力を掌握し始めると、赤衛隊が曺晩植の警備隊を解散させた。警備隊の隊長だった白仁燁は赤衛隊に目を付けられ、共産主義体制下で身の危険を感じていた丁一権〔満州国軍出身、のちに韓国陸軍参謀総長、大韓民国国会議長。〕と共に南下した。
白善燁みずからも中国地域において共産パルチザンの討伐任務に就いていた経歴があることから、友人の金燦圭(のちに金白一に改名)〔満州軍出身、のちに韓国陸軍大佐、第1軍団長。朝鮮戦争にて航空機事故死。〕、崔楠根〔満州軍出身、のちに韓国陸軍中佐。麗水・順天事件にてスパイとして銃殺。〕らと共に1945年12月24日に平壌を離れ、12月27日に38度線を越えた。家族は落ち着いてから呼び寄せる予定で、平壌に残った妻と母は1946年春に合流した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Paik Sun-yup 」があります。



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