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ペソ
ペソ () は、スペインや旧スペイン植民地諸国で使われている、あるいは、使われていた通貨である。 == 採用状況 == かつては旧スペイン植民地のほとんどの地域で用いられていた単位であったが、インフレに伴う減価(→桁数の増加)の常態化などを理由に、通貨単位の変更(桁数をカットする為のデノミ)が周期的に繰り返された結果、現在では別の名称に置き換えられている国も多い(逆にアルゼンチンやチリの様に、一旦デノミでペソ貨を廃するも、次のデノミで復活させたケースも存在する)。 同じペソ採用国であっても、為替レートは国によって大きく異なる。加えて、置かれている経済的な立ち位置や為替管理の有無などにより、ハードカレンシー(対外的な交換性が保証された通貨)からのペソへの交換は自由であっても、ペソを売ってそれらの通貨を購入する際には厳しい制限を設けている国もある。しかし「メルカード・ネグロ」と呼ばれる個人間取引では実勢レートを基準とした売買が自由に行われており、公的な為替管理はいずれの場合もほとんど機能していない。また、キューバでは、通常のペソ(人民ペソ)とは別に「兌換ペソ」と呼ばれるもう1つの通貨が存在する。「1兌換ペソ=24人民ペソ」のレートで兌換ペソを入手すれば、人民ペソの受け取りを一切認めない外貨商店でも「1兌換ペソ=1アメリカ・ドル」のレートで国産品より高品質な輸入雑貨・耐久消費財などを自由に買えるだけでなく、手数料による若干の目減りは伴うもののアメリカ・ドルなどハードカレンシーへの再交換も可能であるため、一般のキューバ人の間では使い勝手の悪い人民ペソより必然的に人気が高い。もっとも、この兌換ペソも物品・サービスの自由購入・外国通貨への交換が約束されているのはあくまでもキューバ国内に限ってのみであり、国外では人民ペソ同様一切の通用力を持たない。なお、国際的に最も流通量が多いペソはメキシコ・ペソ(2013年2月現在、1ペソ = 約7円)である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペソ」の詳細全文を読む
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