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ペットボトル症候群(ペットボトルしょうこうぐん、)とは、スポーツドリンク、清涼飲料水などを大量に飲み続けることによっておこる急性の糖尿病である。正式名称はソフトドリンク(清涼飲料水)・ケトアシドーシス。清涼飲料水ケトーシスとも呼ぶこともある。ソフトドリンクやスポーツドリンクの急激な大量摂取だけでなく、みかんの缶詰やアイスクリームなどの糖分の多い食品の大量摂食でも発症することが報告されている〔みかん缶詰・アイスクリームの大量摂取を契機に清涼飲料水ケトーシスと同様の病態を来たした1例 糖尿病 Vol.52(2009) No.3 P255-258〕。 == 概要 == 1992年5月、聖マリアンナ医科大学の研究グループが報告し、糖尿病性ケトアシドーシスの症状となった若い人達の多くがペットボトルで清涼飲料水を飲んでいたことから命名された。 市販清涼飲料の多くには、100mlあたり10g(グラム)程度と、かなり多く糖質が含まれている。スポーツドリンクには、たいてい100mlに6g程度の糖分が含まれている。ペットボトル飲料の普及とその手軽さから、知らず知らずのうちに過剰な糖分を摂取することになる。20代から30代の若者に多い。最近は、暑さの為、発症者が多くなり、40代から50代の高齢者にも多くなっている(2011年8月現在)。 ソフトドリンクを普段水代わりとして飲んでいる場合、1日に2リットル程度飲むと仮定すれば120 - 200gもの糖分を摂ることになる(熱量にして470 - 780kcal)。WHO/FAOは、レポート『食事、栄養と慢性疾患の予防』(Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases WHO/FAO 2002年)という報告書において、慢性疾患と高カロリー食の関連を指摘し、食事中の総熱量(総カロリー)に占める糖類の熱量を10%(200-260kcal)以下にすることを推奨している 〔 Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases , pp.56-57; WHO/FAOレポートでは"free sugar"を"all monosaccharides(単糖類) and disaccharides(二糖類) added to foods by the manufacturer, cook or consumer, plus sugars naturally present in honey, syrups and fruit juices"と定義している。〕〔村上直久『世界は食の安全を守れるか―食品パニックと危機管理』(平凡社新書)151頁。ISBN 978-4582852370。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペットボトル症候群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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