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ペトリネット : ウィキペディア日本語版
ペトリネット

ペトリネット(Petri Net)とは、カール・アダム・ペトリ1962年に発表した離散分散システム数学的に表現する手法である。モデリング言語としては分散システムを注釈付の有向2部グラフとして視覚的に表現する。
==概要==
ペトリネットは、視覚的、数学的な離散事象システムをモデル化するツールの一つであり、
名前は創始者のカール・アダム・ペトリに由来する。
有向2部グラフ N = (P, T, A) で表現され、
頂点集合の2分割 (P, T) がそれぞれ、
プレース(丸で表記)、トランジション(棒または箱で表記)
という2種類のノードに対応する。
アーク (矢印で表記) は、プレースから出てトランジションに入るか、
トランジションから出てプレースに入る。
あるプレース p \in P に対し、非負整数 k が割り当てられたとき、
プレース pk 個のトークンでマーキングされていると言い、
このときトークンはプレース p 内の k 個の点として図示される。
ペトリネットは、マーキングによりシステムの状態を表現し、
特に、マーキングの初期状態のことを初期マーキングと呼ぶ。
マーキングはトランジションの発火により遷移する。
ペトリネットのサブクラスとして、ステートマシンマークグラフ等がある。
ステートマシンはそれぞれのトランジションから多くとも1本のアークが出るか、
それぞれのトランジションに多くとも1本のアークが入る。
マークグラフはそれぞれのプレースから多くとも1本のアークが出るか、
それぞれのプレースに多くとも1本のアークが入る。
また、モノイドの性質も持つ〔Meseguer, J. Montanari, U. , Petri nets are monoids, information and computation 88, 105-155, 1990〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ペトリネット」の詳細全文を読む



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