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ペトロの手紙二[ぺとろのてがみに]
『ペトロの手紙二』(ペトロのてがみに)は新約聖書正典中の公同書簡に分類されている一書で、伝承上は使徒のペトロ(ペテロ、ペトル)に帰せられている手紙の一つである。偽教師の誤った教えを攻撃しつつ、キリストの再臨が必ずあることを説く。いわゆる「終末の遅延」の問題を扱っている文書である。 記事名の『ペトロの手紙二』は新共同訳聖書での呼称で、ほかに『ペテロの後の書』(大正改訳)、『ペテロの第二の手紙』(口語訳)、『ペトロスの手紙II』((旧)共同訳)『ペトロの第二の手紙』(バルバロ訳、フランシスコ会聖書研究所訳、岩波委員会訳)、『ペテロの手紙 第二』(塚本訳、新改訳)、『ペトルの後書』(日本正教会訳)などとも呼ばれる。以下、便宜上、「第二ペトロ書」と表記する。 == 概要 == イエス・キリストの使徒であったペトロが、死を目前にした状況で書いたという体裁になっている書簡で、全3章で構成される。偽教師たちが説く偽りの教えを攻撃しつつ、最後の審判がいつになったら来るのかと揶揄する不信心者たちの誤りを指摘し、正しい信仰を堅持するように説いている。 実際の著者がペトロかどうかには議論があり、むしろペトロの名を借りて別人が執筆したとする説の方が有力である。その見地に立つ場合、成立は2世紀前半であろうとしばしば見なされている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペトロの手紙二」の詳細全文を読む
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