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ペトロー : ウィキペディア日本語版
ペトロ

ペトロ(生年不明 - 67年?)は、新約聖書に登場する人物で、イエス・キリストに従った使徒の一人。シモン・ペトロペテロケファともいわれる。聖人の概念をもつ全てのキリスト教諸教派正教会東方諸教会カトリック教会聖公会ルーテル教会)において聖人とされ、その記念日(聖名祝日)は6月29日ユリウス暦を使用する正教会では7月12日に相当)である。
カトリック教会においては「使徒の頭」〔教義と組織 (カトリック中央協議会)〕、正教会においてはパウロ(パウェル)と並んで首座使徒の一人と捉えられている〔〕。
==名称==
本名はシモン(ヘブライ語読みでは「シメオン」。「シモン」は「シメオン」の短縮形)であるが、イエスにより「ケファ」(アラム語で岩の断片、石という意味)というあだ名で呼ばれるようになった。後に同じ言葉のギリシア語訳である「ペトロス」という呼び名で知られるようになる。
パウロも書簡の中で、ペトロのことを「ケファ」と呼んでいる。この名はイエスが「私はこの岩の上に私の教会を建てる」〔マタイ16:17-19〕と言ったことに由来している。この一節は全ての共観福音書に見られるが、ただマタイのみが「天の国の鍵」をペトロが受けるだろうとしている。
日本のカトリック教会で用いられてきた「ペトロ」はラテン語に基づく表記〔ヨセフ・ハヤールほか『キリスト教史 11 現代に生きる教会』平凡社ライブラリー、1997年7月15日、ISBN:4-582-76209-3、p431〕〔岩下壮一『信仰の遺産』岩波文庫、2015年3月17日、ISBN:978-4-00-381151-1、p489〕()で、カトリック教会とエキュメニカル派の『新共同訳聖書』にも採用された。日本の聖書用語に大きな影響を与えたプロテスタントの『文語訳聖書』とプロテスタントの他の翻訳では「ペテロ」と表記される〔鈴木範久『聖書の日本語』岩波書店〕〔『新聖書辞典』〕。
日本正教会では教会スラヴ語から「ペトル」と転写する。正教会ではペトル(ペトロ)を首座使徒との呼称を以て崇敬する。
また、「ペトロ」は聖ペトロにちなむヨーロッパ諸言語の一般的な男性名としても用いられ、現代の言語では英語ピーターフランス語ピエールイタリア語ピエトロドイツ語ペータースペイン語ポルトガル語ペドロロシア語ピョートルなどのように発音される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ペトロ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Saint Peter 」があります。



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