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ペプチドグリカン : ウィキペディア日本語版
ペプチドグリカン
ペプチドグリカン(Peptidoglycan)はペプチドからなる高分子のこと。狭義にはムレイン(murein)としても知られ、真正細菌細胞膜の外側に層を形成する細胞壁の主要物質である。構造上の重要な役割を果たし、細胞質浸透圧に対する耐久性を与え、細胞の形態、強度を保持させる。また、増殖時の細胞分裂にも関わる。
==構造==

ペプチドグリカンの構造は菌種によって異なるが、代表的な例としてグラム陽性の黄色ブドウ球菌(''Staphylococcus aureus'')では、''N''-アセチルグルコサミン(GlcNAc)と''N''-アセチルムラミン酸(MurNAc)という2種のアミノ糖の交互の繰り返しを単位とし、ペンタグリシンを架橋としたL-アラニン(Ala)-γ-D-グルタミン(Gln)-L-リシン(Lys)-D-AlaのテトラペプチドがLysに結合している。大腸菌では、Lysのかわりに''meso''-ジアミノピメリン酸がついている。ペプチドのアミノ酸配列と全体の構造は細菌種間で多様であるが、多くは各々のMurNAcには短いペプチド鎖(4-5 残基)が結合している。ペプチドグリカン層の厚さはグラム陽性菌で20-80 nm、グラム陰性菌で7-8 nmで陽性菌の方がはるかに厚く、陰性菌では乾燥重量の10%でしかないのに対し、陽性菌では90%に達する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ペプチドグリカン」の詳細全文を読む



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