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『ペリーヌ物語』(ペリーヌものがたり)は、フジテレビ系列のカルピスファミリー劇場枠で放映されたテレビアニメーション。放映期間は1978年1月1日から12月31日まで。全53話。日本アニメーション制作。1978年文化庁こども向けテレビ用優秀映画作品賞を受賞。 == 概要 == 原作はフランス人作家エクトル・マロの『アン・ファミーユ』(''En famille'')。邦題は『家なき娘』(いえなきこ、いえなきむすめ)または、『家なき少女』(いえなきしょうじょ)。同じくマロ著作の『家なき子』(サン・ファミーユ)と対になる物語。原作クレジットが上記のため、この作品に使用された底本となる日本語訳は確定していない〔この原作は、日本では一般的に『家なき娘』または、『家なき少女』という題名で多数紹介されていたが、抄訳や翻案ばかりであり、企画書は入手可能な抄訳(城夏子 / 翻案のポプラ社版、水島あやめ / 訳の講談社版など)を元に書かれていた。そのため、これらの抄訳にある訳者翻案者の創作部分の影響も多く、ロバのパリカールがマスコット扱いで、ペリーヌにテレパシーで生き方をアドバイスするなどの例話が載せられ、ペリーヌ共々かわいいキャラクターデザインも用意されていた。最終的に岩波書店に保存されていた岩波文庫版の全訳「家なき娘(アン・ファミーユ)」(津田穣 / 訳)の初版を借り、あらためて構想し直され現在のストーリーになった。原作に存在する登場人物の名前も多数の日本語訳を参考にこの「ペリーヌ物語」では独自に訳されている。〕。 放映年の1978年は、元日〔この日は、前日(大晦日)『輝く!日本レコード大賞』のため放送を休止した『8時だョ!全員集合』(TBS)の差し替え版『お正月だョ!全員集合』が放送する関係上、同じ渡辺プロダクション製作の元日恒例『新春スターかくし芸大会』が翌1月2日に放送する事となったため、元日でも夕方6時から夜11時まで『一発貫太くん』『サザエさん』『オールスター家族対抗歌合戦』などといった通常番組が放送できた(ただし夜9時のみ特別番組『アッ!はぷにんぐ・ニューイヤー』を放送)。なお、元日開始のアニメは今の所これが最後。〕も大晦日も放映曜日の日曜であったため放映があり、1年を通してプロ野球中継や特別番組等による休止もなかったため、世界名作劇場シリーズの中では全53話と最も話数が多い。 主人公ペリーヌを演じた靏ひろみは、この作品で声優デビューしている(本作が始まった時はまだ高校生だった)。また、脚本の宮崎晃は『続・男はつらいよ』をはじめ、山田洋次監督作品の脚本を何本も手がけており、前作『あらいぐまラスカル』から脚本を担当した。 この作品は、それ以前の『母をたずねて三千里』などの作品と違い、予算や時間的に現地取材をすることができず、手元の入手可能な資料のみで作成したという。そのため、シリーズでは同じフランスが舞台である『家なき子レミ』『レ・ミゼラブル 少女コゼット』とは異なり、フランスであるはずの風景がドイツのハイデルベルクの風景になっている場面や、セミがいないパリでセミが鳴いている場面などがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペリーヌ物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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