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ペルヴィカクロミス・プルケール
ペルヴィカクロミス・プルケール(''Pelvicachromis pulcher'')はスズキ目シクリッド科に属する淡水魚である〔。原産地はナイジェリアとカメルーンで、いわゆるアフリカン・シクリッドの一種である。最大でオスで全長12cmほど、メスで全長8cmほどという小型種だが、雌雄ともに美しい体色を見せる。一般には肉食魚とされる事も多いが、野生個体は藻類などを主に食しどちらかと言えば草食傾向が強い。雌雄ともに子の世話を行う事が知られている。体色の美しさや飼育の容易さから古くから観賞魚(熱帯魚)として人気があり、日本ではペルマトという名で流通する事も多い。 ==分類と名称== 本種は1901年にジョージ・アルバート・ブーレンジャーによって、学名''Pelmatochromis pulcher ''としてはじめて記載された。それに続き後行のシノニム(''Pelmatochromis aureocephalus ''や、''Pelmatochromis camerunensis '')や種の誤認による学名(''Pelmatochromis kribensis ''など)も使われるようになった。これらのシノニムの中には現在でも観賞魚業界で使用されているものがいくつかあり、種の同定が困難な状況を招いている。なお''Pelmatochromis ''属は1968年にThys van den Audenaerdeによって再検討がなされ、この時に本種をタイプ種として ''Pelvicachromis ''属(ペルヴィカクロミス属)が創設された。 属名の''Pelvicachromis ''は「腹部の美しい色彩」という意味、種小名の''pulcher ''は「美しい」という意味をそれぞれ表しているという。日本においては輸入開始当初は学名が''Pelmatochromis kribensis ''とされていたため、現在でもその属名を省略した「ペルマト」という呼び名で流通する事も多い〔東隆司「再発見! 魅力の熱帯魚たち」、『Fish MAGAZINE』2007年6月号、緑書房(東京)、76-77頁、〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペルヴィカクロミス・プルケール」の詳細全文を読む
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