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株式会社ティエムシー (''TMC Co., Ltd.'') は、東京都多摩市に本社を置いていた住宅リフォームメーカー。旧社名ペイントハウス。 == 概要 == 1988年、神奈川県相模原市に塗装工事事業を開始。1989年に株式会社ペイントハウスとして設立。1992年からリフォーム事業を手がけ、さいでりあの新興産業と並び、高度経済成長期に建てられ老朽化した住宅のリフォームを多く手がけた。1990年代後半からは、業績不振に陥った新興産業を抜いてリフォーム専業会社としては業界最大手となり、1999年には大分トリニータに資本参加してスポーツ事業に進出したほか、福祉事業や情報サービス事業に進出するなど、事業多角化にも意欲を見せた。 2000年代に入ると、ショールームの展開を模索し、大阪府大阪市と神奈川県平塚市に住まいのデパートを開業。2003年には総工費150億円をかけ、住まいのデパート多摩センター店(東京都多摩市)を開業させた。「リフォーム前とリフォーム後の実物の家に、見て触れて確かめられる」をコンセプトに、11棟の家を展示したガラス張りの巨大なビルであった。さらに、経営不振に陥り民事再生法の適用を申請した殖産住宅相互から新築住宅事業を譲り受け、株式会社ホーメストを設立するなど、住宅事業全体への事業拡大を図った。2001年には株式を店頭公開。また、テレビでも自社キャラクターや有名芸能人の出演するCMが大量に放映され、リフォームをテーマとした高視聴率番組のスポンサーにもなることで、企業としての知名度も上がった。この頃は、住まいのデパートを全国20店舗に展開し、リフォーム業界を16兆円規模に成長させ、そのうち5%の市場シェアをペイントハウスが確保することで、年商8000億円を目指していたとされている。 しかし、2000年代後半に入ると経営が急速に悪化。2006年8月期で83億円の赤字を出したため、神奈川県相模原市の2つの施設と3店舗を閉鎖・売却。他の事業所のほとんどを株式会社ペンタくんなどへ売却した。この結果同社は多摩センター店(東京都多摩市)1店舗(ただし、これも以前の住まいのデパートとは異なり、単なる営業所に過ぎない)を運営するのみとなる。2008年1月1日に株式会社ティエムシーに社名変更したが、2009年に業務を停止、2010年に破産が宣告された。 なお、現在も営業を続けている株式会社ペンタくんは株式会社ペイントハウスおよび株式会社ティエムシーとは一切関係ない(株式会社ペンタくんは、法人格としては滋賀丸石自転車工業→丸石サイクルが社名変更したものである)。また大分トリニータの経営については、破綻後の2010年に大分県や大分市の外郭団体である大分商工会議所に譲渡された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティエムシー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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