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ペンタゼニウム : ウィキペディア日本語版
ペンタゼニウム

ペンタゼニウム(Pentazenium)は、正電荷を持った多窒素化合物イオンで、化学式はである。窒素分子及びアジ化物イオンとともに、大量に得ることができる3つの窒素同素体のうちの1つである。
==歴史==
アメリカ空軍が1986年から進めていた高エネルギー密度物質探索プログラムの中で、多窒素化合物の系統的な探索は、エドワーズ空軍基地に置かれた空軍研究所が有毒なヒドラジン誘導体のロケット燃料に代わりうる燃料を求め始めた1998年に始まった。当時、空軍研究所の研究者であったカール・クリステは、提案された結合構造に基づき、とから生成できると考えられた5つの直鎖構造を選んで合成を試みた。
: + + HN=N=N → + + HF
この反応ではが十分な量得られ、1999年にNMRIRラマン分光で性質が調べられた。塩は爆発性が高いが、をより強いルイス酸であるに置き換えると、より安定なが得られ、衝撃耐性になり、また60-70℃まで熱的に安定になる。これにより扱いが容易になり、X線結晶構造解析が可能になる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ペンタゼニウム」の詳細全文を読む



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