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ホ203 : ウィキペディア日本語版
ホ203[き45]

ホ203/ホ二〇三第二次世界大戦中に大日本帝国陸軍が使用した航空機関砲である。
== 概要 ==
開発経過は判然としない。日本陸軍の依頼により1940年(昭和15年)に日本特殊鋼が試作、半自動式の平射歩兵砲を自動式に改修し航空用に転用したとの説がある〔渡辺『双発戦闘機』176頁〕。日本特殊鋼は昭和7年から兵器開発を開始、昭和17年には20mm、30mm、37mm、57mm航空機関砲を開発した。機関砲の設計ノウハウとしては1939年(昭和14年)に試製三十七粍高射兼対戦車砲を製造している〔佐山『日本陸軍の火砲 機関砲 要塞砲 続』145頁〕。民間から火砲を製作し、陸軍に提案した事例はこの企業の他に存在しない〔佐山『日本陸軍の火砲 機関砲 要塞砲 続』147頁〕。
航空工廠は1943年(昭和18年)3月、二式複座戦闘機「屠龍」にホ203を搭載した試作機の製作に着手した。5月に試作機が完成、10月には二式複戦甲型の改修を終了(改修機65機)した。兵装構成は胴体下部に口径20mmのホ3機関砲1門を搭載、機首に本砲を1門装備したもので、丙型(キ45改丙)と称された〔渡辺『双発戦闘機』178頁〕。発砲の反動は700kgである。威力はホ3の3.3倍はあり、一撃で4発重爆撃機を撃墜可能であった〔渡辺『双発戦闘機』176頁〕。
この機関砲を搭載した二式複戦は、整備や装弾のために機首の前方部分をそっくり取り外すことができた。胴体の4本の縦通材に鋼管を溶接して作られた砲架を設け、この砲架に砲身中央部を接続して機関砲を搭載している。機関砲の砲身上部には16発を収容するベルト弾倉方式のドラムマガジンが装着された〔渡辺『双発戦闘機』177頁〕。搭載弾数は16発であるが、最初の1発は暴発防止のために抜かれて15発が定数となった〔渡辺『双発戦闘機』389頁〕。またマガジン後方には、暴発したときの防御として鋼板が配されている〔渡辺『双発戦闘機』177頁〕。弾種は徹甲弾榴弾、炸裂弾:マ351(マ三五一)・マ301甲(マ三〇一甲)、ほかに演習弾(訓練弾)である代用弾を用いた。
二式複戦は乙型(キ45改乙)でも同口径の37mm砲を装備しているが、これは九四式三十七粍戦車砲を航空用に転用したものでありホ203と関連性は無い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ホ203」の詳細全文を読む



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