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ホ501 : ウィキペディア日本語版
ホ501

ホ501/ホ五〇一は、大日本帝国陸軍航空機搭載砲
== 概要 ==
本砲は八八式七糎野戦高射砲をベースに開発した口径75mmのであり、実際に整備された日本陸海軍航空機の武装の中では口径威力ともに最大であった〔本砲の口径を超えるものとしては、計画段階で中止となった「ホ六〇一」(口径120mm)や、銀河への搭載用として海軍で試作中であった仮称五式空八糎砲(口径76.2mm)があった。〕。射撃の反動は約4t以上〔佐山『高射砲』、221頁。〕。携行数は弾倉内に15発である。装填は乗員による手動であるため厳密には機関砲ではない。自動開閉機構を砲尾に備えており、発射後に空薬莢を自動排出する〔佐山『高射砲』、219、221頁。〕。発射速度は毎分20発。通常の八八式七糎野戦高射砲との主な違いは、撃発機を電気発火(手動発火は予備)とし、弾薬筒15発入の弾倉を備え、後座長を1.4mから1.32mに調整した点である。
本砲はアメリカ軍B-29を撃墜するために開発された砲である。この砲は四式重爆撃機「飛龍」を改造し特殊防空戦闘機としたキ109の胴体軸線上に装備された。このためキ109は左副操縦席を撤去している。本砲の目的は体当たり戦法に替わるものとして、B-29の有効射程外から砲撃を加えて撃墜することであり、射程1,000m以内で必中を目指していた〔佐山『高射砲』、221頁。〕。しかし射距離修正のための照準具信管の調整、エンジンの高空性能に問題があり、B-29迎撃には期待したほどの成果は上げられなかった。
総生産数は終戦までに22機とされる〔佐山『高射砲』、221頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ホ501」の詳細全文を読む



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