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ホウライショウ ''Monstera deliciosa'' Liebm. (モンステラ・デリシオサ)は、サトイモ科に属する植物。大きな厚い葉の左右にいくつもの穴が空き、時には裂ける。観賞用に栽培され、属名カナ読みでモンステラと言えば、普通は本種のことを指す。 == 特徴 == 大型になる常緑性の多年草で、他のものによじ登る蔓植物。大きくなると、高さ7-8mあるいはそれ以上にもなる。茎は太く、断面は丸く、径5-6cmほど。節ごとに長い気根を出す。これは他のものに付着し、それを支えに植物体はよじ登るが、その先端が地面に触れれば、通常の根として地中へ伸びる。葉はよく育つと長さ90-100cm、幅80-90cmに達し、心臓型卵形となり、厚い角質で暗緑色。葉柄は長さ50-80cm〔浅山他(1877),p.188〕。 葉の形は成長によって変化する。幼いものでは丸い葉で切れ込み等もない、滑らかな縁をしているが、次第に側脈の間に円形から長楕円形の穴が出来るようになり、それが次第に連結し、穴の縁が葉縁に達すると全体に深く羽状に裂けたように見える。また葉柄の基部は半分ほどが葉鞘を形成する〔園芸大事典(1994),p.2491〕。 花は肉穂花序で、仏炎苞に包まれる。仏炎苞は始め緑色だが開花時には黄白色になり、楕円形で長さ30cm、革質で厚く、開花時にはボート状に開く〔園芸大事典(1994),p.2491〕。花序は長さ20-25cm、太さ3-5cm、淡黄色、果時には仏炎苞が脱落する。その表面に果実が並んで一見トウモロコシ状、初めは緑色だが熟すに連れて黄色くなる。熟した果実はパイナップルとバナナを混ぜたような香りがあり、触れると個々の果実の皮がバラバラと落ちる。熟した果実は柔らかく多肉質、これを食べると多少のえぐ味はあるものの美味である〔浅山他(1877),p.188〕。 果実の味はやはりバナナとパイナップルの中間とも。また、開花から果実の成熟までには1年を要する〔園芸大事典(1994),p.2491〕。ちなみにこのえぐ味は果肉に含まれるシュウ酸カルシウムによるもので、その刺激への感じ方には個人差が大きい〔尾崎編著(2009)p.118〕。 File:Monstera deliciosa2.jpg|よく育つと高くに這い上る File:Monstera deliciosa.JPG|気根の様子 File:Monstera deliciosa flower and buds.jpg|未熟な花序 File:Monstera deliciosa inflorescence.jpg|開花中 File:Monstera deliciosa ripen fruit 01.JPG|熟した果実 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホウライショウ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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