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ホバート級駆逐艦[ほばーときゅうくちくかん]
ホバート級駆逐艦()は、オーストラリア海軍が開発・建造中のミサイル駆逐艦。イージスシステムを搭載するイージス艦であり、''オーストラリア防空駆逐艦''(AWD: Australian Air Warfare Destroyer)、''SEA 4000''号計画艦、''F105型駆逐艦''としても知られている。 == 来歴 == オーストラリア海軍は1960年代より、防空艦としてパース級駆逐艦を運用してきた。これは、アメリカ海軍のチャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦をもとに、オーストラリア海軍独自の運用要求を加味して改設計したものであり、世界的に見ても、もっとも初期に建造されたミサイル駆逐艦と言えた。1970年代には近代化改修が行なわれ、20世紀末に至るまで就役を継続していたものの、基礎設計が古いこともあり、性能面の限界が指摘されるようになっていた。また、比較的新しい防空艦としてアデレード級フリゲートも整備されていたが、これは運用するミサイルこそパース級と同等ではあるものの、3次元レーダーをもたず、その能力はほぼ僚艦防空に限定されていた。 このことから、1990年代後半より、オーストラリア海軍は次世代防空艦の整備を計画しはじめていた。搭載する防空武器システムとしては、当初、NAAWS (タレス対空戦システム)とイージスシステムが検討されたが、ミサイル防衛能力が評価されて、イージスシステムが採用された。その設計としては、アメリカのギブス・アンド・コックス社がアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦をもとに開発した案と、スペインのナバンティア社がアルバロ・デ・バサン級フリゲートをもとに開発した案が検討された。2005年8月には、性能面で優れる前者が有利であるものの、後者もコスト面で優れることから、依然として検討対象であると発表された。そして、2007年6月20日、後者を採用するという最終決定が下された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホバート級駆逐艦」の詳細全文を読む
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