|
ホワイトカレーは、北海道を発祥とする、白っぽい色をしたカレーである。 クリームソースをベースにして作られており、一般的なカレー特有の黄色い色の元であるターメリックや、その他色のついたスパイスを極力減らしているため白っぽい色(クリーム色ないし薄黄色)をしておりクリームシチューに似た外見である。スパイスの風味は一般に普及しているカレーと大きく違わないが、クリームソースベースのためまろやかな風味である。具材はクリームシチュー同様に鶏肉や魚介類などが使われる場合が多い。ソースの白さを引き立たせるために黄色いサフランライスとともに供されることが多い。 ==普及== 1998年5月26日、北海道帯広市のカレー店「カレーリーフ」がフランス風カレーと言う名で提供したのが元祖。魚介類をベースにしたシーフードカレーとモリーユなどの天然きのこを使ったキノコのカレーがあり、現在でも変わらぬ味で提供されている。ミルポアで味に深みを出しミルク、生クリーム、ベシャメルソースで仕上げたマイルドなカレーは辛いものが苦手な人でも食べられる。因みに同カレー店ではスパイシーで辛めのスリランカ風など作り方の全く異なる4種類のカレーが味わえる。1999年2月24日発行の地方紙に『真っ白いルー「オホーツク流氷カレー」創作、売り出す』 網走セントラルホテルのレストラン・グラングラシェは、あばしりオホーツク流氷まつりに合わせて、 新メニュー「オホーツク流氷カレー」(一皿一、二〇〇円)を出し好評を得ている。 真っ白なルー、大きく切られたホッキ、カニ、ホタテなどのオホーツク海の幸が乗ったカレーで、 白い冬のオホーツクを感じることができる。 味の方は、動物性の油を使用していないため、こくがある割には軽い感じに仕上がっている。 添え物には、従来のラッキョウの代わり、このカレーにあうようにと小玉ネギの酢漬けを出すというこだわり。 メインとなる白いルーは牛乳がベースだが、その他の食材や調理法は「企業秘密」。 ただしルーに色が着かないよう、ソテーした玉ネギを最後に入れるとのこと。 このカレーは、笠井紀良専務が昨年十一月から自ら包丁を握り、研究開発した。 以前から「網走の流氷をイメージしたメニューを商品化したい」と考えていた笠井専務は、 料理に関するさまざな専門書を読みあさった。 「網走にはすし、カニなどはある。しかし例えば名古屋のきしめんや根室のエスカロップ(洋風カツドン)など、 ほかのまちと異なる食べ物が少ない。こういう仕事をしていて、悔しいというより、 何か使命感に似た気持ちで開発しようと思い立った」と話す。 開発中は失敗の連続で、ルーを真っ白に保ったまま、カレーの味を出すのに苦心したという。 現場の高木雅康料理長も意欲的で、要望があれば客の好みにあわせて辛さを調節している。 現在、このカレーは一日五食前後のオーダーがある。「おいしいといって、何回も注文されたお客さまもいらっしゃいました」。 目標は年間一万食、一日平均三十食という。札幌の旅行代理店もこのカレーには注目している。 「いずれはパック旅行に組み込んでもらいたい」と笠井専務。「社内でチームをつくって、網走の代表料理を創作しています。 第二弾、第三弾と研究していきたい」と話した。最新情報として、網走市観光協会のインターネット上に掲載されている。 近く道内向けのレンタカー会社のパンフレットにも、網走の名物料理として掲載されることになった。 限定していないので、いつでも食べることができる。 ・・・という紹介が載っている。 2004年2月6日の北海道新聞に、ホワイトカレーのレトルト版の販売開始について 『流氷見ながら白いカレー 網走の工房開発』 食品加工開発の高木食品工房(網走市)が七日開幕の「あばしり流氷まつり」に合わせ、白いカレールーを レトルトパックに詰めた「オホーツク流氷カレー」を発売する。 「流氷カレー」はウコンなどの香辛料やタマネギ、魚介類をスープに溶かし、牛乳とホワイトソースで白色に仕上げた。 地元の網走セントラルホテルの総料理長を務めていた同工房代表の高木雅康さんが三年前に考案し、 ホテルのメニューに加えたが、昨年九月に独立しレトルトパックの商品化に取り組んできた。 「流氷カレー」(二百グラム)は四百円。白いルーにイカとホッキ貝を加えた。 網走管内美幌町の食品加工会社で製造し、網走市内の海産物販売「北都」が流氷観光船ターミナルなどに展開する販売店と、 セントラルホテルの土産品コーナーで八日から販売する。高木さんは「今後は春のグリーン、夏の赤、秋の黄色を表現した 地元素材のカレーを季節ごとに売り出したい」と意気込んでいる。・・・という記事がある。 2006年頃から各種メディアに取り上げられ、同じく北海道発祥のスープカレーに次いで注目を集めるようになる。同年3月には、「白星」(スポーツでいう勝利・勝ち星のこと)につながるとする縁起担ぎの逸品として、北海道日本ハムファイターズの本拠地である札幌ドーム内の売店で販売が始まり、1日100食を超える売り上げがあるという。 ホワイトカレーを地域振興に活用した例としては、道東・オホーツク海側の紋別市で提供されているオホーツク紋別ホワイトカレーがある。これは雑誌の企画から誕生した、市内の飲食店が統一した販売名で販売するもので、調理法などに一定のルールをもたせて独自色を打ち出したものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホワイトカレー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|