翻訳と辞書
Words near each other
・ ホワイトプライド
・ ホワイトプラネット
・ ホワイトプラン
・ ホワイトプレインズ
・ ホワイトプレインズの戦い
・ ホワイトプレーンズ
・ ホワイトプロパガンダ
・ ホワイトヘイファー病
・ ホワイトヘッド
・ ホワイトヘッド研究所
ホワイトヘッド魚雷
・ ホワイトヘッファー病
・ ホワイトベアー
・ ホワイトベッセル
・ ホワイトベリー
・ ホワイトベース
・ ホワイトベース (曖昧さ回避)
・ ホワイトペーパー
・ ホワイトホース
・ ホワイトホース (ユーコン準州)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ホワイトヘッド魚雷 : ウィキペディア日本語版
ホワイトヘッド魚雷[ほわいとへっどぎょらい]

ホワイトヘッド魚雷とは、自走式もしくは「機関式」として最初に開発された魚雷である。この機械は、オーストリア=ハンガリー帝国海軍ジョバンニ・ルピスがデザインを考察し、ロバート・ホワイトヘッドにより1866年に完成した。多数の海軍機関が1870年代にホワイトヘッド魚雷を入手し、その中にはアメリカ海軍が含まれる〔。この初期の魚雷は露土戦争の戦闘で試され、1878年1月16日にトルコ軍艦艇「インティバー」は、ロシア帝国海軍の水雷艇が装備したホワイトヘッド魚雷によって撃沈された〔。
トーピードーという語はトーピードーフィッシュ(シビレエイ目)から来ており、このエイの一種は、行動不能とするため獲物に電撃を加える〔。
== 歴史 ==

19世紀中、オーストリア海軍砲科のある無名士官が、爆発物を載せた小型艇を用いるという概念を思いついた。この艇は蒸気機関もしくは圧縮空気による機関で自走し、ケーブルによって舵を取り、敵艦船に対して投入する物だった。彼の死に際し、その試案はジョバンニ・ルピス大佐の手に入った。ルピスは装置の模型を製作しており、それはスプリング動力で駆動する自動式機構を備え、陸上からケーブルによって操舵されるものだった。機械は不満足な物で、ルピスはこれを「コースト・セイバー」と呼んでいた。ルピスはオーストリアフィウメにあった工場「スタビリメント・テクニコ・フィウマーノ」のために働いていたロバート・ホワイトヘッドを頼った〔。1850年頃、オーストリア海軍はホワイトヘッドに対し、この設計を水線下を自走する魚雷として開発するよう依頼した。
ホワイトヘッドは自身では「Minenschiff」ミーネンシフ、機雷船と呼んだものを開発した。これは全長335.28cm、直径35.56cmの魚雷で、圧縮空気によって推進し、炸薬を充填した弾頭を搭載しており、雷速は13km/hを発揮した。また640m離れた目標に命中する能力があった〔。1868年、ホワイトヘッドは自身の魚雷が持つ安定性の問題について、振り子およびハイドロスタット制御という解決法を導入した。これは深度による水圧変動をフイゴ様の装置で検知すると同時に、魚雷のピッチ変動を振り子で検出し、この変動を操舵ロッドに加えて魚雷の深度を維持するシステムである。1869年、オーストリア海軍はホワイトヘッド魚雷の製造権を購入した。1870年までに、ホワイトヘッドの魚雷は17ノットで航走するようになっていた。しかし未だに進路を適正に保つ問題が残っていた。風や波の働きによって進路がそれた後、魚雷を正しい進路に戻すことである。解決はルートヴィヒ・オプリーが特許を持っていたジャイロスコープのギア形状にあり、ホワイトヘッドは1896年に権利を購入した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ホワイトヘッド魚雷」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.