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ホンダ・CB-1[しーびーわん]
CB-1(シービーワン)とは、かつて本田技研工業が発売していた400ccネイキッドタイプのオートバイである。 == 概要 ==
レーサーレプリカが全盛だった1989年3月10日に、「肩ひじ張らずに付き合えるモーターサイクル」をコンセプトに販売が開始された。CBX400F以来の、丸目1灯の直4ネイキッドである。ホンダ・CBR400RRに搭載されている水冷4サイクルDOHC直列4気筒399ccエンジンを低・中回転域寄りにチューニングされ、出力は57PSを発生させる。ライディング・ポジションはCBRと比較して日常域での操作性が考慮され、ハンドル位置は高めに、ステップは前寄りに、キャスターは寝かし気味に、サスペンションは中荷重域に設定されている。ただし、燃料タンクの総容量は11Lしかなく、通常の走行で200km程度毎に燃料補給が必要であった。このため後期型(type2)ではタンク容量が2L増加され、カムシャフトのオーバーラップの減少、二次減速比のハイギヤード化、トップギヤ(6thギヤ)のハイギヤード化、マフラー容量のアップ等により燃費は25〜30km/Lと向上し、航続距離は350km前後まで伸ばされることとなった。 CB-1は走行性能では優れていたが、当時の流行が性能よりスタイルを重視する傾向に移ったため、ゼファーに人気を奪われた(ネイキッドを参照)。ただし、CB-1がスタイルを軽視していたというわけではなく、次世代のネイキッドを提案する前衛的なデザインであった〔三栄書房発行『Champ U』ホンダ50年の軌跡P.92〜 1998年 10月号〕。ただ、懐古的なスタイルを求める市場と方向性がずれてしまったといえる。2000年代から欧州を中心として、スポーツバイクベースのミドルネイキッドが主流となっている昨今の状況を鑑みて、モーターサイクルジャーナリストの宮城光は、CB-1のスタイルこそがネイキッドバイクの本来進む方向性だったと、その存在を高く評価してる。〔Mr.Bike BG 2012年12月号「日本車新時代 Perfomance NK「ワンラップインプレ」」モーターマガジン社〕前述のように実用面ではガソリンタンクの容量が少なかったことも販売が苦戦した理由のひとつである。この反省を元に古典的なスタイルを取り入れ燃料タンク容量を大幅に増加させたCB400SFが1992年に後継モデルとして発売され、CB-1の生産は3年間で終了した。そのため販売台数は少なく中古車市場での流通も多くない。しかし、中古車価格にプレミアは付いておらず、おおむね当時の新車価格と比べ半額以下程度で販売されている。 奇しくも同じ運命を辿ったザンザスとともに、400ccネイキッドでは最速と言われていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホンダ・CB-1」の詳細全文を読む
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