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ロードフォックス(RoadFox)とは、本田技研工業が製造販売していた三輪のスクーター。排気量は49ccで原動機付自転車に該当する。 == 概要 == 1984年7月に発売された。三輪バギー (ATC)をアメリカンスタイルにしたようなスポーティで個性的なスタイルが特徴であり、13万9000円で当時としても高額の類には属さない価格設定であったが、販売面では顕著な成績は残せず数年間で販売終了となった。現在は製造しておらず、希少車としての扱いを受けることが多い。日本国外では「GYRO S」の名称で販売されていた。 海外仕様は、ロードフォックスと多くの部品を共通するが、メインフレームが、長さ、高さ方向にそれぞれ約10cm程度長くシートも一回り大きい。後部のストップライトとターンライトが独立しているのも特徴である。前方から見ると、足掛けに見えるフットガードがない。ハンドルも長く単車用のキルスイッチが付いている。独立したインジケーターがマイルメータの下部に付いていて、国外の交通法規を満たす為か少し豪華である。「GYRO S」は、販売台数も少ないうえ海外でもマニアに人気の為、逆輸入されることも稀で日本国内に存在する台数は非常に少ない。メンテナンス部品は概ね共通するが、フレームの長い分アクセルワイヤー後輪ブレーキワイヤーは、特注品で対応する必要がある。 基本的には「ジャイロ」の名を持つシリーズの他車輌と同様の特徴を持つが、それらが一般的なスクーターと共通したエンジン・駆動系レイアウトを基本としているのに対し、ロードフォックスはユニット最後部(車体最後部)に配置されたエンジンから、遠心クラッチ式の2段変速機構を介して右側の後輪のみを駆動させ、デファレンシャル機構を廃している。この事で右旋回がややし難いという一面を残すもののユニットが軽量コンパクトになり、変速の瞬間がターボが効いたようにはっきりとわかることや低いシートポジションなどと相まって非常にスポーティな感覚の走りが楽しめる。 後輪のトレッドが50cmを超えるように改造してミニカー (車両)として登録したり、エンジンの排気量が50ccを超えるように改造して側車付軽二輪(トライク)として登録するユーザーもいる。その場合はヘルメットを着用する必要はなくなるが、普通自動車免許が必要となり「大型自動二輪車免許」「普通自動二輪車免許」「小型特殊自動車免許」「原動機付自転車免許」では無免許運転となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホンダ・ロードフォックス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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