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ホボウストーブ (英: Hobo stove 独: Hobokocher) あるいはホボウクッカーはホーボー、放浪者、ホームレス、およびバックパッカーに使用される簡単な造りの焜炉である。 元々は空き缶で製作された木を燃料とする即席の調理ストーブで、これがホーボー、すなわち時には貨物列車に無賃乗車をして北米を渡り歩く労働者が暖を取ったり料理するのに使われたため命名され、とりわけ大恐慌の時代には盛んに使用された。現代では同じ原理で機能する工業製品として生産されたトレッキング用のストーブも用いられている。 == 構造と機能 == ホボウストーブは大抵、様々な大きさの空き缶の蓋を取り除き、上側と下側に幾つか穴を開けることによって製作される。これが燃焼室となり、炉となり、五徳ともなる。 単純な構造のホボウストーブの場合、燃料は缶の底に置く。右の写真のように缶の底の少し上に空気の流れを良くし灰を落とすための火格子(あるいは金属板に穴を開けて製作した火格子として機能するもの)を有する場合は、その上に燃料を込める。熱と煙は上部に空けられた穴から放出され、対流により底の近くに空けられた開口部から空気が取り入れられる。 通常、ホボウストーブは開いた蓋の部分に鍋を置いて加熱するが、中には缶を逆さにして底の部分をフライパンのように用いて調理するバリエーションも存在する。 ホボウストーブの利点として多種の燃料を使用できる点が挙げられる。一般的なのは地面に落ちている乾いた小枝、薪、松かさ、固形燃料、可燃性のゴミである。生木や朽ち木も使用できる。砂漠や高山以外なら燃料はほとんどどこでも調達可能である。 ホボウストーブの別の利点は製作の容易さである。ホボウストーブ自体はさまざまな材料から組み立てることができ、ペンキや食品の缶、バケツ、ドラム缶が良く用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホボウストーブ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hobo stove 」があります。 スポンサード リンク
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