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ボクスホール・ヴィクター : ウィキペディア日本語版
ボクスホール・ヴィクター
ボクスホール・ヴィクター(Vauxhall Victor)は、ゼネラルモーターズ(GM)の英国現地法人のボクスホール社が1957年から1976年まで生産していた小型 / 中型の乗用車である。ヴィクターは、廃止されるワイヴァーンWyvern)の代替として導入され、後にVXシリーズと改称されて、西ドイツオペル・レコルト Dを基にしたカールトンにより代替される1978年まで続いた。最後のモデルは1980年代から1990年代初めにインドヒンダスタン・モーターズいすゞ製エンジンを搭載したヒンダスタン・コンテッサ(Hindustan Contessa)としてライセンス生産された。
オリジナルのヴィクターはパノラミック・ウインドスクリーンを採用した車であり、米国(ボクスホールは1925年以来GMの一部だったためポンティアックのディラーで販売された)、カナダオーストラリアニュージーランド南アフリカ共和国や、セイロン(現在のスリランカ)、インドパキスタンマレーシアタイ王国シンガポールといったアジア左側通行の市場向けに当時は輸出量の多い英国車であった。
カナダではこの車はボクスホール・ヴィクター(ポンティアック/ビュイックのディーラー網を通じて)と「エンヴォイ」("Envoy"、シボレー / オールズモビルのディーラー網を通じて)の名前で販売された。ヴィクターにはボクスホールにとり初めて社内でデザインされたエステート版が用意され、4ドア・サルーンを補完した。

== F シリーズ ==

オリジナルのヴィクター(1957年 - 1961年)はFシリーズと呼ばれ、総計39万台以上が生産された。この車はモノコック構造のボディと曲率が高く、広い面積の前後面窓を持っており、その当時の米国車のスタイリングの流行を追って窓のピラーは後傾していた。実際にボディのスタイリングは1957年モデルのシボレー・ベルエアから直接派生したものであったが、この2台を横に並べてみなければ納得することは困難である。長さを縮められ幅を狭められたボディの外観を徹底的に損なっているものは、その他のボディの線とは全くちぐはぐな径の小さなホイールとホイールアーチであった。前後席はレーヨンと「エラストファブ」("Elastofab")で覆われたベンチシートで、内装は標準で2色が配されていた。スーパー・モデルには窓回り、オーナメント、前部フェンダーに入ったボクスホール車特有のフルートといった目立つ場所にクロームが奢られていた。排気管は後部バンパーを貫通し、ドアにはアームレスト、開くと点灯するドアのカーテシーランプ、2本スポークのハンドル、ダブルサンバイザーを装備していた。1958年にはエステート版が導入された。外装に手が加えられシリーズIIになると’57年モデルのシボレーが持っていたスタイリング上の特徴の全てを失い、涙滴形をした「ボクスホール」・フルートは前から後ろまで延びる一本のクローム製ストライプに取って代わられた。彫刻的な「通風口」が空いた後部バンパー端は、排気の残留物で酷く錆びを発生するために平らで真っ直ぐなものに替えられた。興味深いことに古い型の後部バンパー端は、その後長い間様々な架装車やアイスクリーム販売用バンに使用された。
エンジンは同時期のワイヴァーンのものとほぼ同じ排気量であったが、新し過ぎるほどであった。ゼニス製単装キャブレターで/4200 rpm を発生し、長期間の故障知らずという評判を得た。この年はワイヴァーンの6.8:1 から 7.8:1 へ圧縮比を上げることができるようにボクスホールが「ハイオク」ガソリン仕様を標準とした時期であった。戦後の燃料配給制が終わり1953年末から英国ではハイオク・ガソリンが入手できるようになり、当時のオクタン価は平均93であったがその後の4年間でこれは95(RON)まで徐々に上がっていった。
ヴィクターの3段トランスミッションは全ての前進ギアにシンクロメッシュ機構を備え、コラムに配されたレバーで操作された。1958年初めに2ペダルのニュートンドライブ(Newtondrive)がオプションに設定された。
前輪サスペンションはコイルスプリングを使用した独立懸架でクロスメンバにゴム緩衝材で取り付けられたアンチ・ロールバーを備えていた。後輪サスペンションは半楕円の板バネで吊られた固定車軸であった。ステアリング機構はボール循環式、ブレーキにはロッキード製油圧式径ドラムブレーキを使用していた。
1957年に英国の『ザ・モーター』誌が「スーパー」モデルをテストし、最高速度と0-加速に 28.1 秒、31.0ml/英ガロン (12.3 L/100 km; 19.1 mpg-US) の燃料消費率を記録した。テスト車は、税込みで£ 758であった。エステート版は£931であった。
外装が単純化されたシリーズIIが1959年に発表された。新型車は、革内装と独立した前席を備えるデラックス(De-Luxe)を最上級として3つのモデルが用意された。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ボクスホール・ヴィクター」の詳細全文を読む



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