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ヴォコーダー()、あるいはボコーダーとは「ヴォイス」()と「コーダー」()を合わせた言葉で、電子楽器やエフェクターの一種。シンセサイザーの一種に分類されることもある。 本来の意味は通信用の音声圧縮技術で、携帯電話などの多くの機器で使用されている。音声の波形を直接送るのではなくパラメータ化して送り、受信側ではそれらのパラメータから元の音声を合成する。音楽用のヴォコーダーはこの技術を応用したものである。 ヴォコーダーと呼ばれるものには古典的なチャネルヴォコーダーと、比較的新しいフェーズボコーダがあるが、これらは使用分野が異なる。音楽分野における昔ながらの「ヴォコーダー」エフェクトはチャネルヴォコーダーを指し、フェーズボコーダは「タイムストレッチ/ピッチシフト」に用いられる〔Music and Computers: A Theoretical and Historical Approach, Chapter 5, Section 5.4 , コロンビア大学, 2014年7月26日閲覧.〕〔, Time Stretching And Pitch Shifting of Audio Signals – An Overview , The DSP Dimension, 1999.〕〔Joe Diaz, The Fate of Auto-Tune , マサチューセッツ工科大学, 2009.〕〔Lance Jonathan Putnam, Transfer: An interactive program for real-time spectral transformations and visualization , カリフォルニア大学サンタバーバラ校, 2005.〕。本項目では主に古典的なチャネルヴォコーダーについて記述する。 == 効果 == 言葉や効果音を楽器音として使うことができる。一般的には、言葉をマイクによって入力し、ストリングスなどの楽器音に置き換えて合成するため、その言葉を聞き取ることができ、「独特な機械的な声」や「楽器音として和音で喋っている声」のように使われることが多かった。 なお、歌などの音程修正や多重コーラスとしての機能は、フェーズボコーダによるピッチシフター・ハーモナイザーの実用化を待たねばならなかったが、ごく稀に(音色が大きく変化することを承知で)チャネルヴォコーダーで代用する場合があった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴォコーダー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vocoder 」があります。 スポンサード リンク
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