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ボナコン(Bonnacon、Bonaconn)は、アジアの砂漠や低木地に棲み〔ローズ,松村訳 (2004)、400頁。〕、灼熱(しゃくねつ)しているかのような悪臭を放つ糞をまき散らして身を守るという、ウシ様の伝説上の動物である〔 松平 (2005a)、191-192頁。〕〔。 ボナチュス(Bonachus)〔『世界の怪物・神獣事典』400頁。〕、ボナスス(Bonasus)〔とも呼ばれる。 古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスが著した『博物誌』と、それを受けて11世紀から12世紀にかけて編まれた動物寓意譚の一つ『アバディーン動物寓意譚』(「#外部リンク」参照)などに記述が見られる〔 松平 (2005a)、192頁。〕。 == 焼き尽くす糞と雄牛の体格 == プリニウスはボナコンをバエオニア(マケドニア)に棲息する野生動物・ボナススとして紹介している〔 。 体つきの全容は、鬣(たてがみ)をもつ雄牛〔Bonnacon の異名 Bonasus はヨーロッパバイソンの種小名にもなっている。〕(en) のようであるという〔〔。 ほかにも、内側に向けて螺旋状に巻いた角と、馬の鬣を具えており〔、動物寓意譚ではその角と鬣は緑色であったと記されている。 実に、この怪物が持つ武器は、角ではなく糞であったと語り手は言う。 追いかけられると身を守るために大量に脱糞し〔〔、その量は周囲3ハロン(約603.5m、概算8,000m²)〔、または3ユゲラ(0.75ha)〔もの広範な土地を埋め尽くしてしまう〔〔。 その悪臭は凄まじく、触れる物のことごとくを焼き焦がし、木も草も人も死を免れ得ない〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボナコン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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