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ボルン-オッペンハイマー近似 : ウィキペディア日本語版 | ボルン-オッペンハイマー近似[ぼるん-おっぺんはいまーきんじ]
ボルン-オッペンハイマー近似(ボルン-オッペンハイマーきんじ、)とは、電子と原子核の運動を分離して、それぞれの運動を表す近似法である。この近似は、原子核の質量が電子の質量よりも遥かに大きいために可能となる。 まず、電子状態については、原子核が固定されているものとして、電子波動関数とエネルギー固有値を求めることができる。これにより、ポテンシャルエネルギー曲線(曲面)を核の座標の関数として定義することができる。そして、核の波動関数は、核の運動がこのポテンシャルエネルギー曲面上に乗っているものとして求めることができる。 この近似により、分子の電子波動関数と振動・回転の波動関数を分離して求めることが可能になる。また、分子の励起に伴う振動状態の分布に関する、フランク=コンドンの原理も説明することができる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボルン-オッペンハイマー近似」の詳細全文を読む
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