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ボール・ナット
ボール・ナット(ball nut)とは歯車の一種で、回転力を直線の動きに変換する。リサーキュレーティング・ボール(Recirculating ball)またはウォーム・アンド・セクター(worm and sector)と呼ばれることもある。 現在ではラック・アンド・ピニオンに取って代わられた機構であるが、ハンドルが軽く、戻りも良く、耐久性も高いというメリットがあるため、初期のパワーステアリング機構やトラックなどで一般的に使用されていた。現在ではクライスラー、ゼネラル・モーターズ、メルセデス・ベンツなどが一部の車種で採用している。 == 機構 == ボール・ナットの機構は、ステアリングシャフトにウォームギアが直接刻まれ、多数のボールベアリングを内蔵した「ボールナット(雌ねじ)ラック」に差し込まれている。このラックには、内部にウォームギアに合わせた雌ねじが刻まれ、外部にはピットマンアームを動かすセクターギヤ(扇型ギア)に噛み合うように歯が刻まれている。 ステアリングを切ると、ボールベアリングを介してボールナットラックが上下し、セクターギアを駆動することで車輪の向きを変える。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボール・ナット」の詳細全文を読む
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