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ポアロ登場 : ウィキペディア日本語版
ポアロ登場[ぽあろとうじょう]

ポアロ登場』(原題:''Poirot Investigates'')は、1924年に刊行されたアガサ・クリスティの短編集。クリスティの最初の短編集であり、彼女の作品の代表的な人物であるエルキュール・ポアロを主人公としている。いずれもスケッチ誌に掲載されていた作品である。
イギリス版では11編を収録しているが、早川書房版は翌年に出版された米版に準拠して3編を加え、14編を収録している。この3編がイギリスで刊行されたのは半世紀後の1974年である(『Poirot's Early Cases』、直訳:ポアロ初期の事件簿)。1925年刊の初訳(『クラブのキング』博文館刊、延原謙訳)も英版にない作品を含んでいるため、底本は米版か、少なくとも一部を初出の雑誌に求めたと思われる。
本記事は早川書房のクスリティー文庫(2004年)に準拠する。
== 収録作品 ==
; <西洋の星>盗難事件 (''The Adventure of the Western Star '')
: とある2つのダイアモンド「西洋の星」「東洋の星」に対して中国人と見られる者たちから所有者に脅迫状が届く。所有者たちはそれぞれ別々にポアロに守って欲しいと依頼するが、ポアロは「西洋の星」の方は断り、「東洋の星」の所有者の屋敷へ向かう。満月の夜、ポアロ達がいる中で「東洋の星」は盗まれ、同日「西洋の星」も盗まれる。
; マースドン荘の悲劇 (''The Tragedy at Marsdon Manor '')
: ポアロは保険会社より、ある男性の死についての調査を受ける。彼は内出血で死んだことになっているが、保険金目当てで自殺した疑いが強かった。
; 安アパート事件 (''The Adventure of the Cheap Flat '')
: ヘイスティングは友人の女性から謎解きとして家賃が非常に安いアパートを借りた時の話をされる。彼女はある格安の部屋を借りるためそのアパートへ向かったが、直前で既にその部屋に人が入って断られたという友人夫妻と出会う。しかし、彼女が駄目元でその部屋に行くとまだ借り手はおらず、部屋を借りることができた。翌日、ヘイスティングはポアロにこの不思議な話をすると興味を持ったポアロは調査を始める。
; 狩人荘の怪事件 (''The Mystery of the Hunters Lodge '')
: インフルエンザで寝込んでいるポアロの下に依頼人が現れる。依頼人は狩人荘で起きた殺人事件の調査を依頼するが、ポアロは出かけられないため、代わりにヘイスティングが狩人荘を訪れる。
; 百万ドル債券盗難事件 (''The Million Dollar Bond Robbery '')
: 巨額の自由公債がニューヨークへの輸送中に盗まれる。その事件について、責任者の婚約者がポアロに捜査を依頼する。
; エジプト墳墓の謎 (''The Adventure of the Egyptian Tomb '')
: エジプトである王の墳墓が発掘されるが、それに関わった人物が次々と謎の死をとげる。亡くなった考古学者の妻はポアロの下に訪れ、死の真相解明を依頼し、ポアロとヘイスティングはエジプトへ向かう。
; グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件 (''The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan '')
: ヘイスティングはポアロを誘ってグランド・メトロポリタンへ休暇に出る。そこで宝石好きの夫人と出会うが、間もなく彼女の所有する真珠のネックレスが盗まれていることが発覚する。
; 首相誘拐事件 (''The Kidnapped Prime Minister '')
: 英首相が外遊中のフランスで誘拐された。首相は先日暗殺未遂事件も起こっており、緊張した中での出来事だった。下院議長はポアロの下を訪れ、事件の解決を依頼する。
; ミスタ・ダヴンハイムの失踪 (''The Disappearance of Mr Davenheim '')
: さる銀行の頭取で、金融界の名士とも呼ばれるダヴンハイム氏が突然蒸発する。その件について自信満々に語るポアロに対し、ジャップは賭けを挑み、ポアロは承諾する。
; イタリア貴族殺害事件 (''The Adventure of the Italian Nobleman '')
: ポアロが旧友の医者ホーカーと話していると、彼の家政婦が飛び込んできて患者から変な電話があったと報告する。急いでポアロとホーカーはその患者の下へ向かうが、彼は大理石の像で撲殺されていた。
; 謎の遺言書 (''The Case of the Missing Will '')
: ポアロはある女性から一風変わった依頼を受ける。彼女によると、先ごろ亡くなった彼女の伯父は古い人間で女性に教育は必要ないと考えており、遺産が欲しければ聡明な頭であることを証明しろ、という遺言状を残したという。さっそくポアロは謎解きに挑戦する。
; ヴェールをかけた女 (''The Veiled Lady '')
: ポアロの下に上流階級と思わしきヴェールをかけた美女がやってくる。彼女はある公爵と婚約したが、かつて愛したある男性に送った手紙を得た男から脅迫を受けていると話す。そこでポアロに解決を頼む。
; 消えた廃坑 (''The Lost Mine '')
: ポアロはある昔話をする。ある廃坑の権利を持っている中国人名士がテムズ川で死体で発見された。廃坑の書類は見つからず、書類の行方に関してポアロは調査を受ける。
; チョコレートの箱 (''The Chocolate Box'')
: 「君は失敗したことなんて無いだろう」と言うヘイスティングに対し、ポアロはベルギー警官時代の失敗談としてある話を始める。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ポアロ登場」の詳細全文を読む



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