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ポケットにライ麦を[ぽけっとにらいむぎを]
『ポケットにライ麦を』(ポケットにライむぎを、原題:''A Pocket Full of Rye'')は、イギリスの女流作家アガサ・クリスティの1953年に発表された推理小説。 マープルシリーズの長編第6作目にあたり、クリスティの代表作である『そして誰もいなくなった』と同様に、マザー・グースの童謡の歌詞どおりに殺人が起きるいわゆる「見立て殺人」をテーマにした作品〔原題 ''"A Pocket Full of Rye"'' は、マザー・グースの童謡 ''"Sing a Song of Sixpence"''(6ペンスの唄)の第2節の歌詞 "A Pocket Full of Rye" を引用したものである。〕〔クリスティにはマザー・グースが引用された作品が『愛国殺人』や『五匹の子豚』等多数あるが、童謡の歌詞どおりに殺人が起きる見立て殺人ものは『そして誰もいなくなった』と本作のみである。〕。 ==あらすじ== 投資信託会社の社長、レックス・フォテスキューが毒殺された。その捜査にとりかかったばかりのフォテスキュー家でさらにフォテスキュー夫人も毒殺され、小間使いのグラディスが洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体として発見された。グラディスはミス・マープルがかつて行儀作法を教えた娘であった。かくしてマープルは犯人に言い知れぬ憤激を覚えながら現場に乗り込み、ニール警部にマザー・グースの童謡を口ずさみ、事件が童謡の歌詞どおりに起きていることを示唆する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポケットにライ麦を」の詳細全文を読む
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