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ポジティブ心理学(ポジティブしんりがく、)とは個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する、近年注目されている心理学の一分野である。ただ精神疾患を治すことよりも、通常の人生をより充実したものにするための研究がなされている。即ち、ポジティブ心理学は、デベロップメント・カウンセリングの一分野である。 現代のポジティブ心理学は、1998年にマーティン・セリグマン教授が、アメリカ心理学会の会長に選ばれた際に、今後取り組む課題としてポジティブ心理学の創設を選んだことによって開始された。マーチン・セリグマン教授は、「ポジティブ心理学の父」と呼ばれている。 == 歴史的経緯 == 1954年、アブラハム・マズローが『人間性の心理学』でポジティブ心理学という用語を用いる〔''The Psychology Book'', 2012〕。 マーティン・セリグマン教授は、学習性無力感の研究を通して、1975年にはうつ病の無力感のモデルの理論的な基礎を形成し、その後1990年代には楽観主義に関する著述が増え、学習性無力感と楽観主義は表裏一体の概念であり、新しい概念ではないとしている〔''Learned Helplessness: A Theory for the Age of Personal Control''〕。 1990年、ミハイ・チクセントミハイが、有意味で能動的な活動と幸福感のつながりについての著作『フロー体験』を出版する〔。 ある時セリグマン教授は、それまでの心理学が、病気を治すための努力はしてきたが、「どうすればもっと幸福になれるか」については、あまり研究してこなかったことに気がついたのである。 ポジティブ心理学は、人間性心理学の流れを汲んでおり、エイブラハム・マズローやカール・ロジャースやエリッヒ・フロムらの考えを実証している側面がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポジティブ心理学」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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