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ポジール
ポジール(ウクライナ語:''Поділ'';意訳:「麓」)は、ウクライナの首都キエフの歴史的地名。下町(Нижнє місто)、下キエフとも呼ばれる。ドニプロ川の右岸、「上町」が置かれた古キエフ山や城山などの麓に位置している。古キエフの城下地区。13世紀後半から18世紀にかけてキエフの歴史的中枢。19世紀以降、経済・文化的中心の一つ〔Івакін 2011:295-297.〕。 ==歴史==
===中世前期===
ポジールは、『ルーシ年代記』の945年の条で初めて言及される。発掘調査によれば、既に9世紀の末に存在したという。13世紀前半にかけてのポジールは、職人や商人などが暮らすキエフの城下地区であった。この地区はボールィチウ坂〔一説では現在のアンドリーイ坂に相当する。〕を通して大公や貴族が住む「上町」(古キエフ)と繋がっていた。12世紀以降のポジールの面積は凡そ200ヘクタールであった。地区は土塁と柵(ストルピエ)によって囲まれて守備されていた。ポジールを流れるドニプロ川の支流ポチャイナ川ではキエフ港が存在した。地区は数町に分かれており、町はいくつかの戸ないし屋敷(平均面積は300~400平方メートル)によって構成されていた。記録によれば、ポジールでは正教会のイッリャ聖堂、プィロホーシュチャ聖堂、トゥーリウ礼拝堂とノーヴホロド礼拝堂があったという。その他に、考古学調査によると、12世紀頃に大理石で造られた5つの聖堂もあったと考えられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポジール」の詳細全文を読む
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