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ポスト・ケインズ派経済学 : ウィキペディア日本語版 | ポスト・ケインズ派経済学[ぽすとけいんずはけいざいがく]
ポスト・ケインズ派経済学()とは、ジョン・メイナード・ケインズが著した『雇用・利子および貨幣の一般理論』をもとにして、ミハウ・カレツキ、ジョーン・ロビンソン、ニコラス・カルドア、ポール・デヴィッドソン、ピエロ・スラッファなどの影響を受けて発展してきた経済学の学派である。 == 歴史 == 1970年代、先進工業諸国では高度経済成長が終焉を迎えると同時に、スタグフレーション、格差拡大、環境問題など、社会問題が深刻さを増していたが、伝統的な経済学はそれら問題に対して何も語ることが出来なかった。このような状況に対して、ジョーン・ロビンソンは「経済学の第二の危機」を宣言し、新古典派総合を「似非ケインズ主義」に他ならぬと糾弾し、ケインズ自身の洞察に改めて立ち返ることによって代替的な経済理論を構築することが急務であると訴えた。これを受けて、1970年代半ばに、経済学の革新を希求する若手経済学者が結集して、ロビンソンを盟主に仰ぐポスト・ケインズ派という新たな研究集団が誕生した〔鍋島直樹、「ポスト・ケインズ派:『有効需要の原理』を軸に代替理論の構築をめざす」、『これからの経済学:マルクス、ピケティ、その先へ』(経済セミナー増刊)、日本評論社、66-67頁、2015年。〕。近年では、2007年のサブプライム危機を契機としてハイマン・ミンスキーの「金融不安定性仮説」が広く注目されたが、金融危機の理論と実証に関する研究は、現在のポスト・ケインズ派において最も重要な課題のひとつであった〔。
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