翻訳と辞書
Words near each other
・ ポリジ
・ ポリジメチルシロキサン
・ ポリジュース
・ ポリジュース薬
・ ポリジー
・ ポリジーン
・ ポリジーン形質
・ ポリジーン突然変異
・ ポリジーン系
・ ポリジーン遺伝
ポリス
・ ポリス (バンド)
・ ポリス (曖昧さ回避)
・ ポリスじろう
・ ポリスアカデミー
・ ポリスアカデミー (アニメ)
・ ポリスアカデミーシリーズ
・ ポリスストーリー2
・ ポリスター
・ ポリスチャンネル


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ポリス : ウィキペディア日本語版
ポリス

ポリス(, 複数形 )は、都市都市国家市民権または市民による政体を指すギリシア語である。古代アテナイなど古代ギリシアに関して使用される場合は、通常都市国家と訳される。
==語義の歴史==

=== と ===
(ポリス)という語は古典ギリシア時代のアルカイク期には、まず「砦・城砦・防御に適した丘」を意味した。エミール・バンヴェニストはポリスは アクロポリスに由来するとしている〔エミール・バンヴェニスト『インド=ヨーロッパ諸制度語彙集』1巻「経済・親族・社会」、pp354-364」(前田耕作監修・蔵持不三也他訳、言叢社, 1986年).原著第三巻第六章「都市と共同体」〕。アクロポリスとは、「小高い丘、高いところ、城市、成山、平地内の孤立した丘」を意味し、ポリスの中心部となる丘で、のちギリシア都市国家のシンボル的な存在ともなった。通常、防壁で固められた自然の丘に神殿や砦が築かれている。アクロポリスは当初は対外的軍事拠点つまり城砦であったが、B.C.7世紀にはポリス市民(近代的市民社会を構成するような個人ではなく家政機関たる(オイコス)の長達の共同体成員)の信仰の対象ともなり、都市国家における共同体の絆のシンボルとして神殿が築かれ、ポリスの守護神を祭った。
ただし、ギリシア歴史時代においてもなお(ポリス)は「要塞・城砦」を意味した。たとえばトゥキディデスは「アクロポリスはアテナイ人からいまでもポリスと呼ばれている」と記している〔バンヴェニスト前掲書、358頁〕。バンヴェニストはこの用法を、ヴェーダ語の対応語pur(砦)やリトアニア語のpilis(城、城砦)との比較から、先史的な語義としている〔バンヴェニスト前掲書、358頁〕。
のち(ポリス)は都市の発展により、周辺村落を含む国家を指すように変化する。
さらに土地所有者間における市民権概念の出現により、市民全体、市民集団を指すようになった。
古代ギリシア時代アルカイク期には、以下のように語義が変遷した。
*城砦(アクロポリス)
*建設された都市国家
*都市の開祖
*国家及び市民権
*市民集団
 *古代ギリシア人は、アテナイスパルタテーバイなどのポリスの単位ではなく、アテナイ人、ラケダイモーン、テーバイ人という単位で考えていたともいう。それゆえ「市民集団」という意味は、ポリスという語の最も重要な意味となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ポリス」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.